本漫画 中公文庫

和田誠(著者)

• 販売会社／発売会社: 中央公論新社
• 発売年月日: 2022/12/21
• JAN: 9784122072664

商品レビュー

2023/05/30

「本を読む」というテーマの一コマ漫画。
毎日新聞の毎週一度の書評欄「今週の本棚」の挿絵を集めたものだそうです。

だるまが自分で瞳を書いてから本を読んでいる
飛行機が "How to FLY" という本を読んでいる
猫が小説を書いている後ろで夏目漱石が寝ている
ロボットがマニュアルを見ながら自分を組み立てている
楽譜を見て唄っている合唱団の端で一人こっそり本を読んでいる

など、じわっと面白さが伝わってきました。
赤ずきんちゃんとかフランケンシュタインとかアリとキリギリスなどのパロディも満載です。

読み終わったと言っても、文章は最初と最後の4ページだけでした。

2023/02/01

本開いて最初のとこ(名前なんて言うん？)の薄紫が可愛かった。

万邦無比
ぢやないか
皆んな本読んでて可愛いいなぁ
book
cook

2023/01/18

毎日新聞の読書面で長いこと連載されていた一コマ漫画をまとめた作品集。本のある一コマという縛りで、手を変え品を変え。古今東西の有名な人や作品のパロディがふんだんにあって、読むというよりつれづれにぱらっとひろげてながめてしばし楽しめる本。

巻頭には丸谷才一さんによる讃（丸谷さんが毎日新聞の読書面を総合プロデュースしたときに生まれた連載というご縁もあり。それにしても、おふたりとももうこの世にいないというのがなんともさびしい）、巻末にはあとがき、それ以外は絵だけたっぷり。現実世界から切り離されたようについ本に没頭してしまっている姿というのはときにほほえましくときにその後の波乱を予感させあれこれ想像が広がっておもしろい。わたしのお気に入りは自由の女神かな。白鯨にあこがれる金魚鉢の金魚も好き。

本のある一コマ漫画といえば、PR誌「ちくま」の表紙と見返しの連載だった吉田篤弘＋フジモトマサル「という、はなし」もそうだった。読書する動物のいる風景を切りとったかわいく味のある表紙イラストに、クラフト・エヴィング商會の吉田篤弘さんのお話がついていて、毎号たのしみにしていた。そちらも改めて読み返したくなる。