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木箱の蝶
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木箱の蝶

藪口莉那【作】, 横須賀香【絵】

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木箱の蝶

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 BL出版
発売年月日 2022/12/13
JAN 9784776410751

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2024/10/24

夜中、木箱の中のウスイロヒョウモンモドキの羽は箱から出て部屋を飛び回る、という夢を主人公の〈ぼく〉は見た。この時は五体満足の蝶になっているから蝶の霊魂が飛び回っているという夢か。夢だからそこまで深く考える必要はないのだけれど。『トイ・ストーリー』などのように夜中におもちゃ箱からお...

夜中、木箱の中のウスイロヒョウモンモドキの羽は箱から出て部屋を飛び回る、という夢を主人公の〈ぼく〉は見た。この時は五体満足の蝶になっているから蝶の霊魂が飛び回っているという夢か。夢だからそこまで深く考える必要はないのだけれど。『トイ・ストーリー』などのように夜中におもちゃ箱からおもちゃが出て遊び回っているという話を思い出す。 後半でこのウスイロヒョウモンモドキがぼくの指に止まる場面があるが、前半では夢だっものが、後半では現実として描かれているのか。それとも夢とは書かれていないが、これも夢か。幻想的作品では夢と現実がごっちゃになることはよくあるので、これまた深く考えずに物語を愉しめばいいのだろうが。 この絵本を読んでいて、手塚治虫さんの蝶道の話を読んだことが思い出され、その漫画を読みたくなった。今日、漫画の貸出もある図書館に行くので探してみようかな。 画用紙で作られたウスイロヒョウモンモドキは羽を広げっぱなしだが、蝶は止まる時羽を閉じ、蛾は止まる時羽を広げたまま止まるという話を思い出し、Googleで確かめてみたら蛾の一部が蝶というような記述を見つけた。そうだったんだ。 ウスイロヒョウモンモドキの羽の色の蝶だか蛾だかが飛んでいるのを子供の頃よく見かけた。あれはウスイロヒョウモンモドキだったのだろうか。ウスイロヒョウモンモドキと同じような羽を持った蛾もいた気がする。そこで見分けるのに、先の法則が役立つわけだ。 久しぶりに絵本を読んだ。小学校のクラブ活動は絵画系のクラブと生物系のクラブに一年交代で所属していた。ちなみに中学校の部活は科学部だった。そこではカタツムリの研究などをしていた。そんな私にとって、この絵本は魅力的な絵本だった。 色に魅力を感じ、絵も好きなので、絵本はきれいな絵を愉しめるので好きだ。実は絵本は以前は読まなかった。私は田中美里さんのファンで、ラジオ番組でよく絵本を紹介していたので、私も絵本を読んでみたくなったのだ。中年の男の私が絵本を図書館で借りるには初めは抵抗があったが、今では平気で借りられるようになった。 この絵本を読んで、やっぱり絵本はいい、と再認識したので、この絵本を返却したら、また何か絵本を借りようかな。 さく=藪口莉那さん。え=横須賀香さん。莉那は「りな」と読み、香は「かおる」と読んでいたら、裏表紙の袖で莉那は「まりな」、香は「かおり」と読むとわかった。日本の人名の読み方は難しい。

Posted by ブクログ

2023/06/22

第38回日産童話と絵本のグランプリ童話大賞 音から入る絵本といえばいいのだろうか? ハタリと音がした。 ハタリの響きって静かなのか優しい感じなのかそれとも空気を震わすくらいの音なのだろうか。 かすかな音のようである。 ぼくがそっとのぞいた部屋は、ひっそり静かで水槽で、金魚のイ...

第38回日産童話と絵本のグランプリ童話大賞 音から入る絵本といえばいいのだろうか? ハタリと音がした。 ハタリの響きって静かなのか優しい感じなのかそれとも空気を震わすくらいの音なのだろうか。 かすかな音のようである。 ぼくがそっとのぞいた部屋は、ひっそり静かで水槽で、金魚のイチ子がポクリとひとつ泡をはいた。 ハタリの音は、木箱の中からだ。 お父さんが美しいものが入っていると…。 ウスイロヒョウモンモドキという蝶の羽だ。 好きだったが、今はもうあまり見れないという。 その夜、ぼくは蝶の夢を見る。 藍色の中にいる蝶と金魚がとても美しい。 夜をじっと見つめている蝶の姿は孤独を感じる。 翌日、ぼくは蝶を画用紙で作る。 たくさん、たくさんだ。 お父さんが、絵の具で色をつけていく。 お父さんは、もう出会えないと思って蝶を箱に入れて大切にしてたけど、ぼくはあの蝶のさびしさに気がついて仲間を作ろうとした。 すてきな考えだと…。 お父さんが窓を開けると蝶の群れは、一本のリボンのように一列に連なって飛んでいく。 色使いもとても綺麗で、いつまでも見ていたくなるほど。惚れ惚れするといったほうがいいのか… 音から始まる物語だが、次第に美しい色の世界を魅せてくれる。 夕暮れに色鮮やかな場面がいっぱいに広がって、切なさも感じてしまう。 物語は、ずっと静かで心に染みていく鮮やかさも見事だ。

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2023/04/13

お父さんの部屋で見つけた観たことのない木箱。 子どもって興味を持ちますよね。木箱を見つけた男の子に優しく寄り添うお父さんの優しさが、とても温かいです。親子でも全く違った感覚で、お父さんがそれを認める姿はすごく羨ましいです。(昭和の人間の感覚です)お話も温かく、優しい色彩で癒してく...

お父さんの部屋で見つけた観たことのない木箱。 子どもって興味を持ちますよね。木箱を見つけた男の子に優しく寄り添うお父さんの優しさが、とても温かいです。親子でも全く違った感覚で、お父さんがそれを認める姿はすごく羨ましいです。(昭和の人間の感覚です)お話も温かく、優しい色彩で癒してくれます。

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