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対立の炎にとどまる 自他のあらゆる側面と向き合い、未来を共に変えるエルダーシップ
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 英治出版 |
発売年月日 | 2022/12/14 |
JAN | 9784862763068 |
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対立の炎にとどまる
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商品レビュー
3.3
3件のお客様レビュー
対立を解決しようとするのではなく、そこから学び、なるがままに任せるエルダーシップ。対立は解決するべき問題ではなく理解するべき現象である、というNVCやミディエーションの考え方にも近いのかなぁと思った。 また自分のあり方、ランクという言い方をしているけれどもその場における影響につい...
対立を解決しようとするのではなく、そこから学び、なるがままに任せるエルダーシップ。対立は解決するべき問題ではなく理解するべき現象である、というNVCやミディエーションの考え方にも近いのかなぁと思った。 また自分のあり方、ランクという言い方をしているけれどもその場における影響について自覚的であれ、というメッセージも響いた。
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冒頭から「ワールドワーク」「エルダーシップ」「アウェアネス」など聞き慣れないカタカナ用語が雪崩のように出てくるので頭を抱えてしまった。自己啓発本の類を読むといつも思うけれど、こういう独自に意味を付与された用語を使うことなく内容を説明することは本当にできないものなのだろうか…何が...
冒頭から「ワールドワーク」「エルダーシップ」「アウェアネス」など聞き慣れないカタカナ用語が雪崩のように出てくるので頭を抱えてしまった。自己啓発本の類を読むといつも思うけれど、こういう独自に意味を付与された用語を使うことなく内容を説明することは本当にできないものなのだろうか…何が言いたいのか全然頭に入ってこないよ… とは言え中盤以降、少しずつ用語に慣れてくるにしたがって徐々に内容を掴めるようになってくる。まず本書で語られる「ワールドワーク」という試み。対立や衝突が起こったとき、それを直ちに止めたり仲裁したりしようとするのではなく、その只中(「ホットスポット」と呼ばれる)に敢えてとどまることで新たな対話が生まれ、和解や相互理解が可能になるという考え方だ。日常会話というよりは政治的な集会やカウンセリングなどの場において、さらに当事者同士ではなく第三者的な立場にいる人間にとって重要となる概念のように思えた。 127ページあたりの「消極的な復讐心」について書かれている章も非常に興味深かった。共感の嵐。ただここも、自身の復讐心にどう対応するかという視点ではなく、復讐心を抱えた人と対峙したとき「ワールドワーカー」としてどのように振る舞うべきかという視点で進んでいくので、自分の問題を解決したいと思って読んでいくと思ったような答えは得られず、やきもきしてしまうかも。わたしは立派な「ワールドワーカー」となって人々や世界の問題を解決するより先に、立派な「ワールドワーカー」と出会って自分の問題を解決したい…傷付けられたときに涙を堪えて笑って誤魔化したり何事もなかったように振る舞ったりすることが子どもの頃から癖になってしまっていて(だって「パワー」を持った相手を前にしてそうし続けるしかなかったから)、大人になった今もまさに「消極的な復讐心」に囚われている日々なのよ…つらい。 第七章は虐待についての章。虐待被害者と対話する際のステップが示されていて、読みながら著者と対話しているような、話を聞いてもらっているような気分になった。子どもの頃のことを思い出すのは辛いし、いまだにベッドに入っても何時間も眠れなくて苦しくなる夜もあるけれど、そういう話、誰かにちゃんと聞いてもらったことないなあ。恥ずかしい記憶を思い出すこと自体が苦痛だから蓋をする。だからいつまで経っても当時の屈辱が薄れずに残り続ける。 この本を読みながら一番強く思ったのは、ここでは何を言っても泣いても喚いてもいいですよという場所が欲しい、ということ。長年、抑圧続けてきた自分の怒りやネガティヴな感情と心ゆくまで向き合って吐き出して楽になりたい。カウンセリングでも行こうかな。誰かに、わたしが話し終わるまで否定せず批判せず論破しようとせず何も言わずじっとそばで聞いていてほしい。でもそれと同時に、誰かにとって自分がそういう存在になれたらもしかするとその人の救いになれるのかもしれないとも思った。きっとすごく難しいけれどそれができたら自分にとってもすごくプラスになるような気がした。
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ミンデルの長らく絶版になっていた「紛争の心理学」の新訳の完訳版。 ひさしぶりのミンデル。 最近は、ナラティヴのほうに関心が向いていて、方法論的にはナラティヴとプロセスワークは対極にある気がしていたのだが、この本を読むと、意外に共通点があることを発見して、驚き。 つまり、権力...
ミンデルの長らく絶版になっていた「紛争の心理学」の新訳の完訳版。 ひさしぶりのミンデル。 最近は、ナラティヴのほうに関心が向いていて、方法論的にはナラティヴとプロセスワークは対極にある気がしていたのだが、この本を読むと、意外に共通点があることを発見して、驚き。 つまり、権力関係の見方とか、社会的なコンテキストの捉え方とかは、かなり共通点が多い。 ただ、状況を見立てたあとの介入の仕方は、かなり違う。でも、もしかするとなにか統合することができるかもしれないヒントもあるような気がした。 この本がでたのは、ソ連崩壊後の時期。さまざまな問題がでてくるにもかかわらず、なんらかの新しい世界が開かれていくかもしれない希望もあった時だったのかな? 今読むと楽観的に思えるビジョンもあるし、やっぱ、ミンデルは神秘主義的なあやしさがあるなとも思う。で、そのあたりのところが、以前の抄訳版では訳されなかった部分だったりしたことがわかって、ちょっと面白かった。
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