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超常気象 異形コレクション 54 光文社文庫
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超常気象 異形コレクション 54 光文社文庫

アンソロジー(著者), 加門七海(著者), 澤村伊智(著者), 平山夢明(著者), 井上雅彦(監修)

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超常気象 異形コレクション 54 光文社文庫

定価 ¥1,210

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 光文社
発売年月日 2022/12/13
JAN 9784334794583

超常気象

¥990

商品レビュー

3.9

13件のお客様レビュー

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2026/02/22

昨今定番化したらしい異形コレクションのQ-TA氏の装丁だと、「蠱惑の本」が面白可愛くて好きなんですけど(あと「狩りの季節」もオシャレで好き)、これは不気味可愛くて好きですね。 不気味ではあるけど、ギリギリ可愛いのが勝ってる、みたいな。 コウモリの赤ちゃんゆえにひっくり返ってるおさ...

昨今定番化したらしい異形コレクションのQ-TA氏の装丁だと、「蠱惑の本」が面白可愛くて好きなんですけど(あと「狩りの季節」もオシャレで好き)、これは不気味可愛くて好きですね。 不気味ではあるけど、ギリギリ可愛いのが勝ってる、みたいな。 コウモリの赤ちゃんゆえにひっくり返ってるおさげ三つ編みがいいよね、三つ編みが。 大島清昭「星の降る村」 オチも、あ〜なるほど…のどんでん返しも唸らされた。 血の雨が降る、はよく聞くしちゃんと怖いんだけど、肉が降るになったら本当に心底怖くなるんだな…………。 篠たまき「とこしえの雨」 篠たまき先生といえば「人喰観音」みたいなエログロキモ怖い男と女だけにとどまらない、歪んだ愛の絡まった不思議なおはなし…ってのが真骨頂だと思ってるんですけど、これはもうそこの部分どストレートど直球だった……。めちゃ好きだ……。 本当の意味で複雑に絡まり合ったエロスとグロテスク…、美しい死にかけの男の啜られた内臓に惹かれた少年と、彼に生まれたときから番いたかったと恋い慕う水蜘蛛の娘……。繰り返す繁殖と運命…。 マジで好み過ぎて気絶するかと思った。 宮澤伊織「件の天気予報」 ラストだけ尻切れトンボで残念だったけど、アイディア自体はめっちゃ面白かったな〜。 スマホとか使われるのとか、軽いテンションのまま女の子キャラ2人しか出てこないかる~い百合テイストとか、現代のホラーノベルスだな〜。 澤村伊智「赤い霧」 言わずもがな「ミスト」を彷彿とさせますが、これはああいう人間の悲しい集団心理ではなく、個々人の嫌な、嫌過ぎる本心を暴き出す恐ろしい霧であった。 澤村先生はどうしてこんなにも人間の嫌~~~~~~~な部分を切り取って描写してねじ込むのが上手いのか……???? ウワッ…近寄らんとこ…ってのも、マジで嫌悪感MAXで〇んじまえよ…ってのも、でもこれギリギリ自分だった成りえるんだよな……(自己嫌悪)(自己嫌悪)(自己嫌悪)…みたいなのまで……。凄い………。 斜線堂有紀「『金魚姫の物語』」 何度読んでも怖…ッ、となる。 トンデモ奇病??災害??の発想が毎回すごい斜線堂先生ですが、ここまで残酷で恐ろしいのはなかなかない気がする。 怖いなあ……。そして、嫌だなあ……。 坂入慎一「三種の低気圧」 SSが3本入っていて、まとめて寄稿。 うーん、これも凄い…。申し訳ないけどスカッとしてしまう「雷」の私の話と、欲しい””誰か””の骨を降らせる私の話と、怨念が「台風」となって現れる世界になった世界で、愛し合う男女は…という話。 マジでどれも凄い。歪んだ天気図みたいなのは結局人間の欲望なんだな…と私達に教えてくれる。

Posted by ブクログ

2025/08/28

異形コレクションシリーズ54冊目。 テーマは「超常気象」 大島清昭さん、篠たまきさん、と好みの作家さんが初登場していて嬉しい。 収録作はバラエティに富んでいて面白い。 印象的なのは「件の天気予報」「豪雨の降る街」「赤い霧」、不気味なのは「怪雨は三度降る」かな。

Posted by ブクログ

2024/09/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

本屋で再開したときには嬉しさに震えてしまった異形コレクション。引っ越す都合でこれまでのコレクションは泣く泣く手放してしまったが、また新たな異形たちに出会える!と嬉しくなった 気象をテーマにしたホラーというと、私の想像力では人体の一部が降ってくる、止まない雨や雪、出られない霧、ぐらいです。 気象のホラーって、1部区域に国規模にしろ逃げ場のない感じが恐ろしい。降り注ぐ怪異、まとわりつく恐怖を多彩な作家が巧みに紡ぎだした短編たちに、私も囚われ絡み取られてしまった 元人気アイドルの体の一部が降ってくる『星の降る村』、雨に濡れた土と木と葉の香りの記憶を蘇らせてくれる、一途で献身でエロスな『とこしえの雨』、Hey Siri!『件の天気予報』、自分が殺した相手が降ってくる地域限定現象『業雨の降る街』、この霧からも自分の罪からも逃げられない『赤い霧』、わたしが雨で腐るまで撮ってもいい『金魚姫の物語』、自分に悪意向ける相手に雷がおち、雨と共に降ってきた骨が寂しさを埋め、恨みを持って死んだ人間の霊体を核とする霊体性低気圧【祟り神】が発生『三種の低気圧』、親方空から女の子が!子供が降ってくる《街》『堕天児すくい』、今降ってる雨も宇宙のヤツら1枚噛んでるとすると…『成層圏の墓標』、蜘蛛の糸で地獄に下る仏陀『地獄の長い午後』、迷い込んだ山は8月なのに雪。終わりのこない白い世界『千年雪』、旧校舎で懐かしい気象天文部の部員との再会『彩られた窓』、儀式、魔術、室町ゴシック『怪雨は三度降る 』、見上げたこの空は本物か、偽物か…『虚空』 なにより怖かった、否、嫌だったのはやっぱりこの人の作品… 平山夢明『いつか やさしい首が……』 まず子供の日記のような文体が嫌、降ってくるものの正体と原因がずっと謎なのも嫌、だんだん荒んでいく地域の中、懸命に強く生きようとする人が救われないのが嫌、なにより終わり方が絶望的すぎて嫌 異形コレクションでも平山氏の作品は毎回確実な爪痕を刻んでくれるが、今回もエグいのをざっくりいただいた。読み終えて1週間たつが、まだ引きずっている……

Posted by ブクログ