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告発 accusation 十和田湖・夏の日の悲劇 死の湖畔 Murder by The Lake 三部作 #2 徳間文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 徳間書店 |
発売年月日 | 2022/12/08 |
JAN | 9784198948047 |
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告発 accusation 十和田湖・夏の日の悲劇
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商品レビュー
4
4件のお客様レビュー
『告発 十和田湖・夏の日の悲劇』 2024年8月29日読了 中町信氏のミステリは2作目となる。こちらも複数の事件が絡み合う構成で、頭が混乱しながらもなんとか着いていけたという感じだった。前回読んだ『追憶 田沢湖からの手紙』よりも文章が淡々としており、真相パートにわかりやすく章タ...
『告発 十和田湖・夏の日の悲劇』 2024年8月29日読了 中町信氏のミステリは2作目となる。こちらも複数の事件が絡み合う構成で、頭が混乱しながらもなんとか着いていけたという感じだった。前回読んだ『追憶 田沢湖からの手紙』よりも文章が淡々としており、真相パートにわかりやすく章タイトルがついているわけでもなかったので、一読では真相の語り始めがわからなかった。(おそらく、わたしが読み慣れていないという点が大きいと思う。)ただ、こちらは登場人物一覧がついているため、作中での関係性などへの理解が、大変スムーズにわかりやすくなった。 本作は、とある飛行機事故から物語がスタートする。2か月前に十和田湖で起こった事故について、ある重大な会話をしているのもかかわらず真相は全くわからない。むしろ、読者は迷宮の渦に巻き込まれていくのだ。 登場人物たちがもう少しで自分の考えた真相を語ってくれる…!というところで、事件に巻き込まれてしまうことが多く、真相が先延ばし先延ばしになり、ずっと歯がゆい気持ちで読み進めていた。本作を読んでいて「あーもう!もったいぶってないで、電話でいいから語ってしまえよ!!」と何度と思ったことか…(笑)読者はこれほどまでに弄ばれるわけです…(笑) 叙述トリックを得意とするだけあって、真相を知れば「なるほど、そういう意味だったのか」と納得。それにしたって人が亡くなりすぎる気もしますが…(笑)
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甘めだけど、この評価。普通に面白かった。 複雑に入り組む事件と見えていたことが全てではないけど、二転三転する様相は良かった。 まあやっぱり人は死にすぎだよね。とは思うけど。
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※このレビューにはネタバレを含みます
徳間文庫による故・中町信氏の復刊企画、「死の湖畔三部作」の第2弾が刊行された。第1弾に当たる『田沢湖殺人事件』の復刊から約1年が経過。今回は『十和田湖殺人事件』だそうです。もっと早く出るものだと思っていたが、早速読んでみる。 騙しの派手さという点では『田沢湖殺人事件』が上かもしれないが、本作もある意味十分派手だろう。とにかく事件関係者が死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ。容疑者候補がことごとく死ぬのだから、その度に推理のやり直しとなり、苦笑せざるを得ない。 オープニングから凄い。釧路発の航空機に同乗していた関係者たちが、墜落によっていきなり死ぬ。笑うに笑えん。初版刊行は日航機墜落事故の翌年であり、よくこの設定が通ったものだという気もする。映像化は現代でも難しいだろうなあ。 前作も妻を失った男が主人公だったが、今回も妻を失った警察官の鹿角が主人公である。妻の死は事故だと思われていたが、他殺である疑いが浮上した。調査に動く彼の立場は、公人でもあり私人でもある。情だけに流されないのはプロの矜持か。 一連の事件の発端は、十和田湖で発生したある事故と思われた。十和田湖畔の宿近辺に集まっていた、作家や出版関係者、その妻たち。そこにあの男が現れたばかりに…。出版業界の悲喜こもごもに巻き込まれた鹿角の妻は、とばっちりだよなあ。 どんでん返しの多さにやや混乱するし、新情報の出し方はずるい。前作よりスマートさに欠けるが、バランスなんぞ知るかという強引さが潔くもある。感動させる気なんぞ毛頭ない。とにかく、最後まで読ませようというエネルギーはすごい。 前述の通り、あまりに死者が多いので、数少ない生き残りが自動的に真犯人になってしまうではないか。クローズドサークル的と言えなくもない。それにしても、こんなに死者を出しておいて、動機はそれかいっ! 盛大にずっこけてしまった。 褒めているのか貶しているのかわからない感想を書いて申し訳ないが、楽しめたし面白かったのは間違いない。社会派作品が評価されがちな昨今、無心になって読めるミステリーは少ない。短絡的に動く登場人物たちが、どこか愛おしい。
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