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「覚える」と「わかる」 知の仕組みとその可能性 ちくまプリマー新書417
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 2022/12/08 |
JAN | 9784480684417 |
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「覚える」と「わかる」
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商品レビュー
3.7
10件のお客様レビュー
外山滋比さんの本からのこの本、 分かるためには多少難解な本でも素読レベルから繰り返すことで、糸口から分かるに繋がるのかと。 お二人の考え方に近いものを感じて、アジャイルで行こうと思った次第。
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「人間の知能の大まかな全体像」を示す本だとのこと。 構成は、最初の2章は「覚える」ことと「わかる」ことの違いを押さえる。 あれ?これで表題の内容が終わっちゃう? と思われる。 そのあと、臨機応変に対応する知の話に展開する。 さらに、「知的徳」と「批判的思考力」へ向かう。 「徳...
「人間の知能の大まかな全体像」を示す本だとのこと。 構成は、最初の2章は「覚える」ことと「わかる」ことの違いを押さえる。 あれ?これで表題の内容が終わっちゃう? と思われる。 そのあと、臨機応変に対応する知の話に展開する。 さらに、「知的徳」と「批判的思考力」へ向かう。 「徳」の話が出てくるところが意外だった。 それは著者が哲学の人だからか? そこからテクノロジーが人の知を拡張する未来の話になって終わる。 全体としてびっくりするほど新しい話が出てくるわけではないが、「覚える」ことや「わかる」ことをいくつかの局面に分けて考えていくので、こちらも理解を整理しながら読み進めることができる。 覚えることには、暗記する以外にも、身体で覚えることもある。 そのために、知覚や感覚を磨く必要があり、それによって技術の習得が進んでいくとのこと。 (こういう議論は心理学者の領域か?と思うのだけれど…) 「わかる」こと、物事を理解するとは、それについての知識を獲得することだともあった。 それには内容の理解と、意味(その知識がどう働くか)の理解というレベルがある。 深い理解とは何か、とあったので、自分としてはそこが知りたくて、ちょっと前のめりになったが… 深く理解するとは、内容の理解と意味の理解の両方をよく知っているとうことだとのことだった。 このあたりまでの話は、割とわかりやすいとも言えるし、どこかで聞いたことがあるなあ、とも思えるような内容だった。 それ以降は、状況に応じて対応する「アジャイルな」知の働きに話が進む。 状況を把握するには、知覚と情動が必要だとのことで、人工知能との対比で説明されていた。 情動の次に「知的徳」の話に続く。 さっき書いたように、ここが一番自分にとって驚いた部分だった。 「徳」とは「卓越した性格」のことで、何事にも中庸であるとよいらしい。 何か急に孔子様の姿がちらついたのは幻影か? 真理の探究や課題解決には、知的徳の発揚たる「開かれた心」「知的な粘り強さ」「好奇心」などが関わっているという話になってくると、これは最近はやりの「非認知能力」とか「グリッド」の話か?とも思えてくる。 最終章では、テクノロジによって人間の知性が拡張する未来について、問題提起されて締めくくられている。 この話についてもっと読みたかった。 人工知能の研究者とは違う観点が出てきたら面白いかも、と思うから。
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非常に勉強になる一冊だった。 人間がどうやって学んでいくのか、知識を得られるのかが詳細に説明されている。 また、人間の脳の進化を利用した研究によって、AIの進歩など驚愕の可能性が示されていて、興味深い内容だった。 覚えること、わかることに対する自分の捉え方が変わった気がします。
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