エトセトラ(VOL.8(FALL/WINTER)2022) アイドル、労働、リップ

鈴木みのり(編者), 和田彩花(編者)

• 販売会社／発売会社: エトセトラブックス
• 発売年月日: 2022/11/30
• JAN: 9784909910165

商品レビュー

2023/04/02

・和田さんは、僕は余り深くは存じ上げないけれども、非常に健全な方だとこの本を読んで感じた。自分の経験を実人生にフィードバックを着実にされていて、健全に成長されている、と僕には見えてそこが好ましく思えた。
・アイドルの実現場の証言を多く含んだこうした本は他にどれくらいあるのだろうか？こうした実現場に対してのアクションの話(寺嶋さん、面白い方だと思った)等、呑気な感想で恐縮だけど非常に興味深かった。

2023/03/30

BTSに出会って、早2年になる。それ以前と以後では、私の観る景色は大きく変わった。それまでアイドルなんて興味なかったし、夢中になっている人をどこかばかにしていた（反省しています）。同時に、BTSのこの2年間はコロナ禍、グループでの活動休止、メンバーの兵役と、大きな出来事が続き、新米ARMYの私も、アイドルファンのあり方を考えさせられる機会が多かった。そんな中、久しぶりに手に取ったエトセトラブックス。テーマは「アイドル、労働、リップ」。
アイドルファンとして少し耳の痛い「アイドルを消費する」という言葉。
SNSが生活の一部となり、アイドルもSNSを通して私生活をファンに共有したりしてコミュニケーションを取るのが当たり前のようになっている。
ファンが喜べばアイドルも一緒懸命それに応えようとする。でも同時にアンチによる人権侵害とも言える誹謗中傷にも晒されることになる。
ファンとして、アイドルが私たちに様々な姿を見せてくれるのを喜びつつ、しかしどうしてもこうしたアイドルが背負うリスクも無視をすることはできない、ただ消費するだけでよいのか、という問題を考えさせられる一冊。
また、日本でのアイドルの「労働実態」についても言及されており、やはり一般的な労働問題以上に深刻な実態があることもアンケートや対談などにより再認識させられる記事が連なっている。
BTSのリーダーであるRMが、BTS10周年の動画コンテンツで、アイドルのあり方について言及したのは印象的だった。そういったアイドルの切実な声や実態、同時にそれでもファンを喜ばせるため、自ら表現を高めたいという意欲を、ただ消費するだけでなく、理解しようとする努力はファンにも必要なはずだし、時には会社に伝えることがあっていいのではないかと思う。実際、BTSファンのARMYたちはそういった活動にも熱心である。私はそこまでできていないのだけど。
人それぞれできることや熱意は違うので、応援の仕方は様々あって当然ではあるが、アイドルも一人の人間であることは忘れてはいけないと改めて考えさせられた。
この本を皮切りに、アイドルスタディーズなどの本も読まなければと、また読まないといけない本が増えてしまった。
本ってそういうものだけど。

2023/01/16

気持ちをおさえて一旦立ち止まり深呼吸してから
もう一度冷静に見てみると見えてくる課題(というか心配)がどんどん出てくる

もちろん他の仕事だって同じだ
そう、同じ(仕事)なのである。というつい忘れがちなことをこちら側も認識しているかどうか

せっかくなんだから推し(を含めて)ストレス(と心配)を出来る範囲で減らした環境で活動して欲しいじゃない