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「グレート・ギャツビー」を追え 中公文庫
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「グレート・ギャツビー」を追え 中公文庫

ジョン・グリシャム(著者), 村上春樹(訳者)

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「グレート・ギャツビー」を追え 中公文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 中央公論新社
発売年月日 2022/11/22
JAN 9784122072893

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商品レビュー

4

14件のお客様レビュー

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2025/01/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2025/1/3読了 リーガル・サスペンスでないグリシャムも初めてなら、白石朗訳でないグリシャムも今作が初めて。盗まれたフィッツジェラルドの直筆原稿を隠し持っている書店経営者、ブルースと、その証拠を摑むために彼に近付くスランプ中の作家、マーサーの駆け引きの話。とは言え、ハラハラドキドキの要素は少なく、原題(“Camino Island”)にもなっているカミーノ・アイランドでの、ブルースと島在住の作家たちの日常の描写が多い。皆さん、真っ当な社会生活は無理そう……じゃなくて、なかなかに個性的である。島は温暖なフロリダにあってビーチもきれい。小説の執筆はともかく、海を眺めつつ読書するには良い所かも。 ブルースが原稿を持っているという確証を得ながら、裏をかかれるFBIの詰めの甘さがやや不満ではあるが、先述の楽しい(?)島の生活と稀覯本取引の奥深き世界と、こんな本屋さんがあると良いなと思える《ベイ・ブックス》の描写に浸って楽しめた。

Posted by ブクログ

2024/12/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

序盤のテンポ良い盗難の流れや 一般人が潜入捜査を緊張しながら進めていく話の流れはとても面白く、前側の9割が良かった分締めの部分が物足りなく感じた。

Posted by ブクログ

2024/11/17

ジョン•グリシャムと言えば、弁護士法廷ものが有名で1990年代に刊行された彼の作品を夢中で読んだ学生時代を思い出す。21世紀に入ってからは彼の作品から離れていたのたが、たまたま大人になってから大学へ入り、フィッツジェラルドの「グレート•ギャツビー」を卒論のテーマにしたことから、訳...

ジョン•グリシャムと言えば、弁護士法廷ものが有名で1990年代に刊行された彼の作品を夢中で読んだ学生時代を思い出す。21世紀に入ってからは彼の作品から離れていたのたが、たまたま大人になってから大学へ入り、フィッツジェラルドの「グレート•ギャツビー」を卒論のテーマにしたことから、訳20年ぶりにグリシャムの新刊「Camino Island 」に出会うことになる。この作品は弁護士が一切登場しない(正確にはほんのちょっと登場はするが重要な役ではない)し、正直言ってストーリー展開はあっさりしている感が否めない。では何が魅力的かというと、日本語訳に携わった村上春樹がきっとそう思ったように(個人的に勝手に想像するに)、「グレート•ギャツビー」を読んだことのある人なら、グリシャムの作品がギャツビーを彷彿とさせる文学的な面白さを届けていることにあると思う。本作に登場する書店主のブルース•ケーブルがジェイ•ギャツビーに見えてくるし、村上春樹もあとがきに記しているように、スランプ作家のマーサーはニック•キャラウェイの役割を果たしている。マーサーの母親が精神病院にいるのも、フィッツジェラルドの妻ゼルダを思わせるし、Camino Islandでの作家達の夕食風景は、フィッツジェラルドやヘミングウェイがアメリカからパリに移り住んで芸術仲間と共にしていた時間と重なる。またブルースとノエルの関係も「グレート•ギャツビー」を読んだことがある人ならトム•ブキャナンの生き様を表していることにすぐ気づくことだろう。今作に登場する作家達が1920年代のフィッツジェラルドの仲間ほど偉大な作家ではないにしても(そこまで同じにすることはないと思う)、ブルースの妻のノエルはパリでの生活を楽しんでいる描写が何度も出てきて、きっとグリシャムはこの辺りの失われた楽園ばりの狂騒の1920年代の魅力を現代に持ち込んだのだと思う。作家が物語を書く時、必ず下地になるものが存在するとすれば、今作はフィッツジェラルドが生きた時代と「グレート•ギャツビー」の世界観をふんだんに利用し、ジェイ•ギャツビーと彼に関わった人たちを皆ハッピーエンドに連れ込んだ作品となり、一矢報われたような読後感があった。「グレート•ギャツビー」では象徴的な2つのアイテムがある。それはジェイ•ギャツビー邸から見える灯台と荒廃した町にある大きな看板の「目」だ。それがグリシャム作品ではどこに潜んでいるか、どのような役割を果たすのかも読んでいて楽しかった。最後に、それまでのグリシャムの法廷ものを読んだことがある人には、本作がつまらないものと見えてもおかしくはないと思うが、これから読む人には是非フィッツジェラルドの「グレート•ギャツビー」を読んでから、この小説を手にとって欲しいと願う。

Posted by ブクログ