名曲喫茶探訪 音楽と出会う場所へ ONTOMO MOOK

Webマガジン「ONTOMO」(編者)

• 販売会社／発売会社: 音楽之友社
• 発売年月日: 2022/11/21
• JAN: 9784276963528

商品レビュー

2023/01/06

この前、初めて渋谷の道玄坂にある「名曲喫茶ライオン」に行った。

音楽と向き合う空間だ。

大声でおしゃべり禁止、スマホはマナーモード、写真撮影禁止で、聞こえてくるのはクラシック音楽で、店の中を迫力のある音が流れる。

スクランブル交差点から歩いて行ったので、同じ渋谷にあるとは思えなかった。

そんな名曲喫茶ライオンは昭和元年創業、一度戦争で焼けたが、1950年に部分的に再建して増築を重ねて今の姿になったそうだ。

スピーヵーは18個あり、東芝の開発者に特注で作ってもらったそうだ。

店に行って圧倒されたのはスピーカーのみならず、ずらっと収納されているレコードだ。

枚数は1万枚以上。

数多くの人が訪れているが、有名人もいる。

その中にはなんと今の上皇様がまだ皇太子時代にいらっしゃったことがあった。

まあ、音と向き合う空間なので、著名人が店に入っても気軽に声をかけられたり、サインを求められないのでちょうどいいのかな。

広さで圧倒されたのは、新宿にある「名曲・珈琲らんぶる」だ。

現在は、地下1階と地下2階で営業している。

赤いカーペットが敷かれていて、ゴージャスなシャンデリアがお出迎え。

現在は、音楽はBGMとしてかけていて、CDや有線を音源にしている。

椅子やテーブルは開業当時のものを修理しながら使っている。

昔は、椅子がすべてスピーカーに向いていたそうだ。

この他にも気になる名曲喫茶があるので、行ってみたいなあ。

2023/01/06

紹介されているのが東京近辺の名曲喫茶に限られているのが残念。(各地のものは地図と店名等のみ)タンノイのスピーカーを使っているところが多いのにも驚く。吉祥寺の『BAROQUE』ろいうお店は、社宅時代にかつて聞いていたタンノイのレクタンギュラー・ヨークが鎮座していて懐かしかったが、どうも店名のとおり古楽中心のお店みたいで、ちょっと趣味が合わないみたい。