事情を知らない転校生がグイグイくる。(13) ガンガンC JOKER

川村拓(著者)

• 販売会社／発売会社: スクウェア・エニックス
• 発売年月日: 2022/11/22
• JAN: 9784757582637

商品レビュー

2023/04/06

　「死神」というあだ名を付けられイジメの標的にされていた内気な女子小学生が、１人の転校生との交流によって前向きに成長していく姿を描く。
　本巻で描かれるのは６年生の夏休み中盤から終盤にかけて。

　　　　　＊　＊　＊　＊　＊

　本巻のメインは２つ。
　１つ目は林間学校の後編で、キャンプファイヤーですれ違った茜と太陽(12巻)のその後。
　２つ目は、茜が自分の本当の気持ちに気づく瞬間を描いたエピソード。
　ということで、物語のターニングポイントとなる巻です。

　林間学校２日目。
　前日は大切な友だちであるすみれのために、太陽のグイグイをはねつけフォークダンスにも参加しなかった茜。今日はひとり室内から太陽と踊るすみれを見てよかったと思う一方で、茜の心はなぜか晴れずにいました。
　ぐっすり眠れぬまま早朝に目覚めてしまい宿舎を出た茜は、広場で朝日を見つめる太陽を見つけます。太陽は太陽で、茜のことやすみれの眼差しを思ってよく眠れなかったのでした。

　林間学校編のクライマックスは太陽と茜の２人だけのフォークダンス。
　踊りながら茜に想いを告げる太陽。太陽のことばを聞き、自分の気持ちを確かめる茜。その時の茜の表情がいい。
　仄めかされるフォークダンスにまつわる伝説の行方。川村氏の巧みさが出たシーンでした。

　そしてお盆休み。
　帰省先でも茜と太陽は一緒。茜にとっては亡くなった母親の故郷であるそこは太陽にとっても父か母の実家がある土地らしい(詳細は不明)。
　茜の祖母の畑でトウモロコシの収穫に励む２人。はしゃぐ太陽を愛おしく想う自分に気づいた茜は……。

　ここも茜の表情がいい。自分の本当の気持ちを知ったことで、むしろほっとしたような落ち着いた顔をする茜。墓前で母に初恋の報告をする姿も印象的です。川村氏はさすがにうまい。

　少しすみれが気の毒な気がしますが、スローステップを踏む２人の恋の進み具合が楽しみです。

　いよいよ来週からアニメ放映が始まります。放映直前ということで、書店に全巻入荷したために、やっと入手できた 13 巻です。期待通りでした。

2023/01/17

【あらすじ】
芽生えた気持ちに、蓋をしないで。からかわれてる女の子。グイグイきちゃう男の子。二人一緒に過ごす、二度目の夏休み。一方通行だった憧れが、静かに、確かに、双方向になっていく。Twitterで話題のハートフルストーリー！

・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

感想は最終巻にまとめて記載予定です。

2022/12/02

また新連載始まるのか。
しかもコレはアニメ化。
スゴいな、この人。

林間学校後半、
夏祭り、
西村さんの母方実家、
流星群鑑賞のお泊り会。

やっと？
西村さんは、ここまできてやっと高田くんのこと好きだって気づいたの？

キャンプファイヤーのダンスの伝説はちょっと笠原さんが可哀相になる。
これって西村さんはルール違反なのでは。
正当な手段で真面目にやってたら横から裏技で成果を掻っ攫われたような・・・。
店員さんの「店内走らないでください！」を律義に守ってたらマナー無視で全力疾走してきたクソパニおじに最後の１個を奪われたような・・・。
そんな印象を受ける。

林間学校って少し嫌な思い出があるんだよね。
バスの時間に合わせてバス停に行ったら、田舎だったので時間より早くバスが出てしまっていて遅刻した・・・。
両親ともに仕事でいないし、急遽伯母さんに電話をかけて送って行ってもらったよ。
感謝しかない。

焼きとうもろこし分かるー。
延々と食べ続けられるー。
でも、とうもろこしって無駄が多すぎると思うんだよね。
なんなのあの巨大な芯は。
食べられない部分が大きすぎない？
（飼料や燃焼材になるのかも？）
ちなみにポップコーンは普段食べているものとは品種が違うから作れない。
皮が硬いタイプで茹でて食べたりするには向かない。
加熱されて膨張したい種子部分が硬い皮に阻まれてて、臨界点を突破して破裂するからポップコーンになるのだとか。
って『チコちゃんに叱られる！』でやってた。
あと、とうもろこしって宇宙から来た説があるんだってね。
原種となる植物が存在しないのだとか。
って『ファミ通』で言ってた。
そもそも、とうもろこし自体がかなり品種改良されているんだけど。