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ブラッドランド(上) ヒトラーとスターリン 大虐殺の真実 ちくま学芸文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 2022/11/14 |
JAN | 9784480511447 |
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商品レビュー
4.8
4件のお客様レビュー
現代史関係の本ということになる。なかなかボリュームが在る。上下巻から成るが、その上巻をゆっくりと読了した。「完全に知らない」という訳でもない。色々と聞いてはいるが、本書の内容に改めて驚いている。 歴史関係の話題についての本ということになると、色々な在り方が考えられるが、扱う事項の...
現代史関係の本ということになる。なかなかボリュームが在る。上下巻から成るが、その上巻をゆっくりと読了した。「完全に知らない」という訳でもない。色々と聞いてはいるが、本書の内容に改めて驚いている。 歴史関係の話題についての本ということになると、色々な在り方が考えられるが、扱う事項の年代や地域を或る程度絞り込んで論じるという方法が在ると思う。本書は正しくそういう方式である。 本書が取り扱うのは1920年代から1940年代である。主に1930年代以降ということにもなるのだが、上巻の最初の方に1920年代への言及が見受けられる。やがて1940年代に突入する。先走るが、下巻は1940年代の事柄になる。 そして本書に綴られる出来事が起こった地域は、題名になっている「ブラッドランド」とでも呼びたいという地域ということになる。「ブラッドランド」とは「流血の地」とでもいうような含意の造語だ。ベルリンとモスクワとの間、ポーランド、ウクライナ、ベラルーシ、バルト3国というような地域や、一部は更に少し別な地域も入る。ヒトラーやスターリンの下で、かない悲惨な形で人々の生命が損なわれてしまったという地域を本書では「ブラッドランド」としている。 スターリンとヒトラーと、2人の指導者の妄念のようなモノが折り重なり、それを忖度して行動する高官達の行動と結果が在り、やがて「ブラッドランド」とでも呼ぶべき状況が出現する。 「ブラッドランド」とでも呼ぶべき状況は、ソ連の農業集団化の行き詰まりと「人為的?」な様子の下に起こった飢饉、そして現在では違う国になっている地域を含む「ポーランド」でのドイツやソ連の動きということになる。その「ポーランド」での動きには「ユダヤ人」を巡る様々な事柄が絡まる。 こうした事柄に関しては、様々な事柄が色々な形で伝えられ、それらが紹介されて来た経過が在るが、それらに新たに発掘されたモノを加え、詳しく論じてみようとしているのが本書である。正直「殺された」が連呼されているというような感さえ否めない内容も見受けられる。或る程度知られた人達による記録も在る。が、無名な人達が懸命に書き遺した短いメッセージから伺える、恐るべき状態の真実という重たいモノも発掘されて紹介されている。 結局、国家や社会を揺るがす「敵」なるモノが「創出」され、それへの「対策」を講じるという「妄念」が強まって拡がり、余りにも酷いことが起り、更にそれが少しずつニュアンスを替えて繰り返され、そこに戦禍という状況も絡まるというのが「ブラッドランド」という状態なのだと思った。 こうした「ブラッドランド」という状態を繰り返すことが無いようにという想いで積み重ねられた経過ということも在るのだと思う。他方、「“敵”なるモノが“創出”され、それを如何にかしろと叫ぶ」という「分断」を産出してしまうような雰囲気は、近年の様々な国や地域の中で見受けられるのではないであろうか?そして、そういう中で多くの生命が摺り減らされ、社会の様々な仕組みが損なわれるというようなことも、或いは既に起こってしまっているのかもしれない。 「ブラッドランド」とでも呼ぶべき状況の経過等を「完全に知らない」という訳でもない。色々と聞いてはいる。それでも本書の驚くべき内容には触れる価値は高いと思う。「“敵”なるモノが“創出”され、それを如何にかしろと叫ぶ」という「分断」が何をもたらすのか、考える材料になる筈だ。 早速、この続きになる下巻も紐解き始めている。価値在る本だ。
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スターリンはなぜ自国民を大量に餓死させ、あるいは銃殺したのか。なぜ同じソビエト人なのに人間を人間と思わないような残虐な方法で殺すことができたのかということが私にとって非常に大きな謎でした。 その疑問に対してこの上ない回答をしてくれたのがこの『ブラッドランド ヒトラーとスターリン...
スターリンはなぜ自国民を大量に餓死させ、あるいは銃殺したのか。なぜ同じソビエト人なのに人間を人間と思わないような残虐な方法で殺すことができたのかということが私にとって非常に大きな謎でした。 その疑問に対してこの上ない回答をしてくれたのがこの『ブラッドランド ヒトラーとスターリン 大虐殺の真実』でした。 訳者が「読むのはつらい」と言いたくなるほどこの本には衝撃的なことが書かれています。しかし、だからこそ歴史を学ぶためにもこの本を読む必要があるのではないかと思います。
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何から書いていいかわからない程、新しくしる事実と真実があった。 歴史のほんの数年を、第二次世界大戦前後とか産業が発展とかそんなことで表していいのか考えさせられる。 日本はヨーロッパの地理や歴史的背景に疎い。 今でこそ、ウクライナの戦争によって、ロシアとの関係を知る機会があり ...
何から書いていいかわからない程、新しくしる事実と真実があった。 歴史のほんの数年を、第二次世界大戦前後とか産業が発展とかそんなことで表していいのか考えさせられる。 日本はヨーロッパの地理や歴史的背景に疎い。 今でこそ、ウクライナの戦争によって、ロシアとの関係を知る機会があり ウクライナという土地や主要都市名を耳にしているからこの本にも入り込める度合いが違って 読むタイミングが良かったと思う。 ヒトラーの政治的な悪の限りは見聞きしている人でも、スターリンがした事は知らない人が多いのではないかと思う。 ロシアという国の秘密行為がどの国より徹底され、秘密を知ると殺されていると言う、考えられないような何処か現実を拒否する世界があるからだと思う。 以前スターリンの娘スベトラーナを読んだが、この本にあることの1%もスターリンがしたことはなかった。 殺戮は戦争によってではなく、人を単に減らす方法として飢饉を起こし、それによってカニバリズムが起こってしまうというつらい現実をどう受け止めていいか…読んでいて頭と心の処理が合わなくなっている。 島国の日本にはない侵略と統治がヨーロッパにはあることを念頭に下巻も読みたいと思います。 個人的にはとてもおすすめの本です。
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