1,800円以上の注文で送料無料

  • 中古
  • 書籍
  • 文庫

サイレント・ブルー 光文社文庫

樋口明雄(著者)

追加する に追加する

定価 ¥946

¥220 定価より726円(76%)おトク

獲得ポイント2P

在庫なし

発送時期 1~5日以内に発送

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 光文社
発売年月日 2022/11/09
JAN 9784334794453

サイレント・ブルー

¥220

商品レビュー

3.7

4件のお客様レビュー

レビューを投稿

2023/01/09

「水はカネのあるところへ流れる」と巻頭に綴られるとおり、水をテーマとした社会派エンターテイメント。 天然水が蛇口から出る八ヶ岳山麓に移住し、レストランを経営している主人公の秋津俊介。しかしある日突然水が出なくなる異変が。 解決を図るべく、管理会社や地下水を大量取水する飲料メーカー...

「水はカネのあるところへ流れる」と巻頭に綴られるとおり、水をテーマとした社会派エンターテイメント。 天然水が蛇口から出る八ヶ岳山麓に移住し、レストランを経営している主人公の秋津俊介。しかしある日突然水が出なくなる異変が。 解決を図るべく、管理会社や地下水を大量取水する飲料メーカーへと奔走するが、対応は平行線のまま。 埒があかない状況に、遭遇した市長選で新人候補に望みを託し選挙スタッフとして活動する。 選挙小説になるかと思いきや、新人候補にも何やら胡散臭い背景があり、予測の付かない方向へ。 水というものが、当たり前のように手に入る現代日本では、水が有限だという事実に、我々はなかなか気がつかない。 しかし、この地の天然水を狙っている外国企業は数多ある(なかでも中国企業が群を抜いているとか)と、堤未果著『日本が売られる』のなかで警鐘されていた。 樋口明雄のこの小説も、そういった事態への警告の書ともいえるだろう。 さらに現在の山林行政について、林業に携わる男の言葉で語らせる。 「水源涵養だったら広葉樹林にするべきなんだよ。今の時期みてぇに秋の落葉で林床に枯葉がいっぱい溜まる。それが自然のダムになって雨水を蓄える。それが地下に染み込んで地下水になる。それがこったら荒れた人工林じゃ、何の意味もねえだな。雨が降ったら降っただけ斜面を流れるだけだ。そのうち木の根っこが露出して、地盤が緩む。テレビのニュースでやっとる大雨のときの土砂崩れは、たいていこんな荒れた人工林の斜面だ」 南アルプス山麓に居を構える著者だからこそ書ける作品といっていい。

Posted by ブクログ

2023/01/05

八ヶ岳南麓に住む秋津さん。井戸から汲み上げる水は天然水。ある日突然その水に異常がおきやがて出なくなる。ずっと出なければ命にかかわる。 何故だ?どうすればいい? 水 みず ……… ~エピグラフ~ ―― 水はカネのあるところへ流れる 『世界が水を奪い合う日・日本が水...

八ヶ岳南麓に住む秋津さん。井戸から汲み上げる水は天然水。ある日突然その水に異常がおきやがて出なくなる。ずっと出なければ命にかかわる。 何故だ?どうすればいい? 水 みず ……… ~エピグラフ~ ―― 水はカネのあるところへ流れる 『世界が水を奪い合う日・日本が水を奪われる日』 橋本淳司・著より

Posted by ブクログ

2022/12/11

八ヶ岳山麓に暮らしている秋津。蛇口からは天然水が出てくる環境だった。 ところがある日突然水が出なくなってしまう。水を取り戻そうと奔走するお話。 普段、水が出るのが当たり前だと思って暮らしているが、それはとても尊くて贅沢なことだと再認識させられた。

Posted by ブクログ

関連商品

最近チェックした商品