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展望塔のラプンツェル 光文社文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 光文社 |
発売年月日 | 2022/11/09 |
JAN | 9784334794446 |
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展望塔のラプンツェル
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商品レビュー
4.2
15件のお客様レビュー
最初から辛い部分が多く、ゆっくり休み休み読んだ。ぼんやりと、スマホのある時代と、ない時代の話が描かれているのかな?と思いながら。 後半になると、なるほどこんな風に繋がるのかと驚き、ドンドン引き込まれて、もう休んだりできず読み終えた。 たくさん心に残る箇所がありました。 一番グッ...
最初から辛い部分が多く、ゆっくり休み休み読んだ。ぼんやりと、スマホのある時代と、ない時代の話が描かれているのかな?と思いながら。 後半になると、なるほどこんな風に繋がるのかと驚き、ドンドン引き込まれて、もう休んだりできず読み終えた。 たくさん心に残る箇所がありました。 一番グッときたのは、 児相にある高校生が自分から保護を願い出てきた。父親からの暴力から。しかし、保護所の居心地が悪く出たいと騒いでいた。松本悠一は言う「君はまだ甘い。ここで扱う虐待はそんなもんじゃない」「まだ足りない。君がやったことといえば、ここに逃げ込むことだけだ」「戦える者は戦わなければならない。他人任せにせず、自分の人生をもぎ取るんだ」と。 彼がハレとわかってから読み直して、感涙した。 負の連鎖もあるが、その反対の正の循環もある。 希望のある終盤で、読後感はとても良かったです。
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「ここで生まれ育ったら将来はヤクザになるか職人になるか」とされる地域で虐待され続ける幼い子や、ヤクザの世界に踏み込んでいく少年が、救われる道が見えず暗澹たる気持ちになる。性暴力シーンなど辛くて読むのをやめようかと思ったけど、最後まで読んでよかった。 でも、結局救えなかった存在が引...
「ここで生まれ育ったら将来はヤクザになるか職人になるか」とされる地域で虐待され続ける幼い子や、ヤクザの世界に踏み込んでいく少年が、救われる道が見えず暗澹たる気持ちになる。性暴力シーンなど辛くて読むのをやめようかと思ったけど、最後まで読んでよかった。 でも、結局救えなかった存在が引っかかって切ない。それが現実でもあるということか。
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※このレビューにはネタバレを含みます
親ガチャの一言で片付けられない根深い問題、子どもたちを取り巻く地域ガチャや環境ガチャの負の連鎖に絶句。那希沙たちが置かれた過酷な境遇は読めば読むほど辛い。 でも、ハレと海と那希沙、子どもたちの問題に取り組む児相の職員の悠一、不妊に悩む落合夫婦、別々に進行するそれぞれの物語はいったいどこで交わるのだろう?という期待に宇佐美さんは今回も見事に応えてくださった。 「自分の人生を他人にまかせるな」の海の言葉と、新しい明日を生きることを教えてくれるこの作品が現実に苦しむ誰かの“ラプンツェルの髪”になればいいなと願う。
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