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せいいっぱいの悪口
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 百万年書房 |
発売年月日 | 2022/10/31 |
JAN | 9784910053318 |
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商品レビュー
4.3
19件のお客様レビュー
感想 時間は過ぎていく。人は息をする。次の世代に自分を渡す。そんな営みの繰り返し。気づいてしまうと重たいから見えないフリをする。
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日常がただ書かれているブログを読むのが好きな人なら、もしかしたら楽しめるのかもしれない。学校の先生であり歌人でもある方のようなので、そのような暮らしに興味がある人も面白く読めるのかも。あとがきで、著者と百万年書房の編集者の方のやりとりが書かれていて、著者の「(前略)そういう安全...
日常がただ書かれているブログを読むのが好きな人なら、もしかしたら楽しめるのかもしれない。学校の先生であり歌人でもある方のようなので、そのような暮らしに興味がある人も面白く読めるのかも。あとがきで、著者と百万年書房の編集者の方のやりとりが書かれていて、著者の「(前略)そういう安全なところから、守られたところからものを言い、違う立場の人を傷つけてしまわないか、すごく怖いです」(p218)という懸念は、この本の中でほぼ唯一ひきつけられた言葉なのだけど、それに対する編集者の返答が、なんだそれ? というような返答で、著者はその返答にいい意味での衝撃を受けたようですが、なにそれ? どういう編集者さんなんだろう? と思い、調べてみて、あー、そういう経歴の編集者さんなんだ、苦手な本ばかり編集してらっしゃるなあ、と思ったのでした。
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240905*読了 少しずつ、本当に少しずつしか読めない、読んでは立ち止まってしまうエッセイと日記。 もっと先が読みたくて、いつもはどんどんページを繰ってしまうのに、この本だってそうなはずなのに、かろやかに重い堀静香さんの言葉はそれを許さない。 時間をかけてゆっくりと味わいきっ...
240905*読了 少しずつ、本当に少しずつしか読めない、読んでは立ち止まってしまうエッセイと日記。 もっと先が読みたくて、いつもはどんどんページを繰ってしまうのに、この本だってそうなはずなのに、かろやかに重い堀静香さんの言葉はそれを許さない。 時間をかけてゆっくりと味わいきった今。忘れたくない、と思う。この本を読みながら感じたことごとを。 堀静香さんは同い年。 同じ年、子を持つ母、そんな共通点から親近感を抱くし、妙に意識をしてしまう。 自分ってどうしようもないな、なんでこうなんだろう、死への恐怖、誰もが抱く感情をていねいに言語化できる人。 ほとんどの人が素通りしてしまう気持ちを、引き留めて言葉にする人なのだと思う。 堀さんは自身をふつうの人だというけれど、確かに壮絶な人生を送ってこられたわけではないと思うけれど、見過ごしてしまうような、誰にでも起こるようなそんなふつうの出来事を私はこんな風に切り取れない。 ただ、素通りしてしまう。 自分にはこんな表現はできない、と思うことが圧倒的すぎてもう嫉妬なんて抱けないはずなのに湧く嫉妬心。 私も同じこと考えていた、と共感する面と、そこまで考えている人がいるのだと気づかされる面と。 あぁ、敵わない。 その感性が妬ましくて、羨ましくて、自分の無能さに呆れて、でも諦められない。 子どもが生まれてからの文章が特にいい。 ぐいぐい刺さって、そして抜けない。 我が子をこの世に産んでしまったこと、この先すべての不幸から守れないこと、葛藤の繰り返し。 私もずっとそのループの中にいて、寝顔や寝息で小さく動くお腹や頬の産毛にどうしようもない愛おしさを抱えては死にたくないと願っている。 出会いのきっかけは、京都での文学フリマだった。 本は何よりも好きだけれど、同人には縁があまりなく、初めて赴いた。 この本の出版社である百万年書房のブースで、社長であり編集者である北尾さんとお話しして、この本を勧められた。 堀さんは短歌の創作活動をされていて、とてもおもしろい方で、初めてお一人だけでの著作を、それもエッセイを出版されるのだと。 「せいいっぱいの悪口」、タイトルがぐいぐいと襟元をつかむ。いいから読んでみろよ、と読書のこびとに言われるがままに、北尾さんが書かれた出版についての本と一緒に購入した。 あとがきに堀さんと北尾さんの出会いのエピソードが書かれてあって、堀さんにお会いしたことはなく、お顔も想像上の顔なのに、妙にくっきりと北尾さんが浮かぶのだった。 北尾さんは著者の話題性よりも、自分でこれはと思える人を発掘することを重視する編集者さんで、手がけてこられた本の中には、その方の初めての著作も多いのだという。 読み終えて、この本と出会うためにきっとあの文学フリマに訪れたのだと勝手に得心する。 兵庫県から阪急電車に長く揺られたのは、そのためだったのだ。 本の中にもあった、運命論をしみじみと思う。
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