- 中古
- 書籍
- 書籍
幽霊 新装復刻版 怪異の民俗学6
定価 ¥3,080
1,540円 定価より1,540円(50%)おトク
獲得ポイント14P
在庫なし
発送時期 1~5日以内に発送
商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 河出書房新社 |
発売年月日 | 2022/10/25 |
JAN | 9784309618166 |
- 書籍
- 書籍
幽霊 新装復刻版
商品が入荷した店舗:0店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
お客様宅への発送や電話でのお取り置き・お取り寄せは行っておりません
幽霊 新装復刻版
¥1,540
在庫なし
商品レビュー
4
1件のお客様レビュー
幽霊は、古くは平安から人の意識としてあって、それが現在まで続いている。幽霊の「研究」としてはまだ不十分で、文学やその研究から学べることは多いのでそれらを参照することも勧められる。 自分が思うにその「不十分」とは、現在まで幽霊が信じられ、語られているからではないか?研究対象として一...
幽霊は、古くは平安から人の意識としてあって、それが現在まで続いている。幽霊の「研究」としてはまだ不十分で、文学やその研究から学べることは多いのでそれらを参照することも勧められる。 自分が思うにその「不十分」とは、現在まで幽霊が信じられ、語られているからではないか?研究対象として一歩引くというより、「ありえないものを無知蒙昧であるがゆえに信じている」人たちが幽霊を語っているという意識が研究を妨げているのではないか、と思った。かくいう自分も都市伝説を馬鹿にしていた。 「創造される伝説」では、古くから信仰してきた怨霊を祀る行為が、実は最近になってされたものである。(そこで語られる時代は秀吉の時代になるので古さと比例しない)。それを広めたのがオガミヤであること、当時明治政府に弾圧されていたことを踏まえ伝説の成立した過程を考察している。事実かどうかは一旦おき、なぜそのような心意伝承となったのか明らかにされることは民俗学の本来的な趣旨の一つであると感じた論稿だった。 また、「死霊とミサキ」に出てくる中国地方のトリジンバナシ、沖縄のモノオイ、東北のイタコによる新口寄せ、古代のモガリなどは、死者儀礼の伝統の中に死霊とそれに取り憑いた邪霊を分離する儀礼が存在したこと、という紹介がある。怪談小説の定番でもある死者儀礼で起こる恐ろしい空間を思い浮かべた。
Posted by