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幽霊 新装復刻版 怪異の民俗学6
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幽霊 新装復刻版 怪異の民俗学6

小松和彦(編者)

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幽霊 新装復刻版 怪異の民俗学6

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 河出書房新社
発売年月日 2022/10/25
JAN 9784309618166

幽霊 新装復刻版

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2023/07/17

幽霊は、古くは平安から人の意識としてあって、それが現在まで続いている。幽霊の「研究」としてはまだ不十分で、文学やその研究から学べることは多いのでそれらを参照することも勧められる。 自分が思うにその「不十分」とは、現在まで幽霊が信じられ、語られているからではないか?研究対象として一...

幽霊は、古くは平安から人の意識としてあって、それが現在まで続いている。幽霊の「研究」としてはまだ不十分で、文学やその研究から学べることは多いのでそれらを参照することも勧められる。 自分が思うにその「不十分」とは、現在まで幽霊が信じられ、語られているからではないか?研究対象として一歩引くというより、「ありえないものを無知蒙昧であるがゆえに信じている」人たちが幽霊を語っているという意識が研究を妨げているのではないか、と思った。かくいう自分も都市伝説を馬鹿にしていた。 「創造される伝説」では、古くから信仰してきた怨霊を祀る行為が、実は最近になってされたものである。(そこで語られる時代は秀吉の時代になるので古さと比例しない)。それを広めたのがオガミヤであること、当時明治政府に弾圧されていたことを踏まえ伝説の成立した過程を考察している。事実かどうかは一旦おき、なぜそのような心意伝承となったのか明らかにされることは民俗学の本来的な趣旨の一つであると感じた論稿だった。 また、「死霊とミサキ」に出てくる中国地方のトリジンバナシ、沖縄のモノオイ、東北のイタコによる新口寄せ、古代のモガリなどは、死者儀礼の伝統の中に死霊とそれに取り憑いた邪霊を分離する儀礼が存在したこと、という紹介がある。怪談小説の定番でもある死者儀礼で起こる恐ろしい空間を思い浮かべた。

Posted by ブクログ

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