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やみ窓 角川ホラー文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | KADOKAWA |
発売年月日 | 2022/10/20 |
JAN | 9784041128121 |
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やみ窓
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やみ窓
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夫と死別した柚子は寂れた団地で平凡な日々を送っている。 ひたすら地味に、職場でも目立たないよう過ごしているが夜はあるサイドビジネスをしている。それは窓を通じての別の次元の人々との物々交換である。人々は柚子を祠の天女と崇めたり山姥と畏れたりしながら、現世では高値で売れる反物や薬草、...
夫と死別した柚子は寂れた団地で平凡な日々を送っている。 ひたすら地味に、職場でも目立たないよう過ごしているが夜はあるサイドビジネスをしている。それは窓を通じての別の次元の人々との物々交換である。人々は柚子を祠の天女と崇めたり山姥と畏れたりしながら、現世では高値で売れる反物や薬草、熊の肝を捧げて、見返りにペットボトルを受け取る。 数百年前の人々にとってペットボトルは軽くて美しい不思議な壺なのだろう、時空を超えた取引の対価としてそこが面白い。 過去の結婚生活における抑圧された思い出や義母への恐怖からとにかく目立たず、最低限の生活だけをしてきた柚子にとって、闇と繋がる窓は唯一強みを持てる場だったのか。 闇の向こうの住人の畏敬や欲に触れながらこれから柚子がどう生きていくのか気になる。
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恐ろしいのに幻想的な、夜の取引。 どん詰まりで閉塞感のある現実の描写と、怖い夢のような夜の描写のコントラストが良いなぁ。 夜の取引は非現実のようでいて、少しずつ図々しくなっていく窓の向こうの人々もだんだん上位存在のような振る舞いになっていく主人公も妙にリアリティある。人間の本質ー...
恐ろしいのに幻想的な、夜の取引。 どん詰まりで閉塞感のある現実の描写と、怖い夢のような夜の描写のコントラストが良いなぁ。 夜の取引は非現実のようでいて、少しずつ図々しくなっていく窓の向こうの人々もだんだん上位存在のような振る舞いになっていく主人公も妙にリアリティある。人間の本質ーって感じ。 感触までリアルに伝わってくるような文章、読んでるこちらの現実感も融けてしまいそう。 「窓の向こうの人」視点の話も、切なくて胸が苦しくなるなぁ。
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起承転結がはっきりしないで読み終わってしまった。あまり救いがなくて読んでいて苦しい。角川ホラー文庫はあまり買わないですが、この作品はどっちかと言えば文学的というのか、読んでいて具合悪くなるような擬音語とか具体的なグロはほとんどないです。しかし形而上的になんだかとてもグロテスクだと...
起承転結がはっきりしないで読み終わってしまった。あまり救いがなくて読んでいて苦しい。角川ホラー文庫はあまり買わないですが、この作品はどっちかと言えば文学的というのか、読んでいて具合悪くなるような擬音語とか具体的なグロはほとんどないです。しかし形而上的になんだかとてもグロテスクだと思う。連作集なのでまだ続きが作れそうな感じもある。
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