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アリューシャン・マジック
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | のら書店 |
発売年月日 | 2022/09/30 |
JAN | 9784905015673 |
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商品レビュー
4
2件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
字のない絵本の類。 ちょっとだけあるけど。 北極一の手品師ポーラマンから、らっこのぼうやに届いたマジックショーの招待状。 アラスカ沖、アリューシャン島で繰り広げられる摩訶不思議な幻想体験。 『旅する小舟』を彷彿とさせる不思議な旅(だいぶこちらの方が爽やかだけど)。 まずポーラマンの生態が謎すぎる。 銀杏の葉っぱのような傘のようなものを片手にもったシルエットで、蝙蝠のようにも見えるし、悪魔のようにも見える。 その謎の生命体からくり出されるこれまた謎の波動により、タコの吸盤から魚が噴出し、その後クジラなのかシャチなのか、大きな魚がザッブーン、ザッブーン。 その後ポーラマンは卵を割り、そこから出てきた鳥たちがアリューシャン島を駆け巡る。 適当に話をこしらえながら、読み聞かせをするのだが、そこそこに散りばめられている擬音語だったり、掛け声のようなものを拾って読んでいると、確かに何とも言えない不思議なショーを体現しているような気になる。 この世界観に楽勝でついてこられる子どもってすごい。
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日本から5000キロ離れたアリューシャン列島には、夏になると、1000万羽の海鳥と、500頭ものクジラ、さらにニシンの大群が怒濤のように押し寄せ、水平線まで見渡す限りの海面を埋め尽くす、この壮大な現象を、地元の人々は、『アリューシャンマジック』と呼ぶそうです。 本書は、そんなマ...
日本から5000キロ離れたアリューシャン列島には、夏になると、1000万羽の海鳥と、500頭ものクジラ、さらにニシンの大群が怒濤のように押し寄せ、水平線まで見渡す限りの海面を埋め尽くす、この壮大な現象を、地元の人々は、『アリューシャンマジック』と呼ぶそうです。 本書は、そんなマジックと思ってしまうような、自然の神秘や素晴らしさを、絵本の可能性を駆使して、見事に表現されていると思いましたし、それは、表紙を見ているだけで、氷山のリフレクションした絵の美しさも然る事ながら、ひとつひとつの山の色合いが異なっている丁寧な描写も印象的です。 また、本書を読みたくなったきっかけは、『母の友6月号』での『コピー機などを駆使して作られた』ことに興味を持ったからなのですが、早速、扉絵を見ると、ショータイムの始まりを告げる、幕を引き払った後から現れた絵が、どうも表紙と裏表紙の繋がった絵を縮小したそれに思われて、表紙の絵は、読み手に対する始まりを告げていて、扉絵は、本書の中のマジックを見る観客に対する始まりを告げているといった、まさにエンタテインメントには欠かせない、お客様への礼儀を大切にされているようで、こうした配慮には、作者の「あべ弘士」さんの、お人柄を窺わせられるようです。 基本的に文章は無く絵のみですが、物語は存在し、それは、ラッコのぼうやに届いた、北極いちばんの手品師「ポーラマン」による招待状から始まり、そこに書かれた内容(入場料がヒトデ七つって面白い)や、それを届けるどこか愛嬌のある鳥の絵も面白い中、本編に入ると、早速その独特な立体感が目に留まり、じっと見入ってしまうが、これはなんだろう? 海や山や魚といった、それぞれのパーツが独立しているような感じは、コラージュや、消しゴムはんこのような、順番に切り貼りしていったようにも見えるし、それぞれが一枚絵に存在している妙なコントラストも、これはこれで自然の神秘性を表しているようで面白い。 また、肝心のポーラマンのマジックも印象的で、手から出された鮮やかな光や、蛸の吸盤から出て来ているように見える魚たちに、コピー機を駆使したような、一種異様さを感じる点には、如何にもマジックといった感じで面白いし、白と黒と青を基調とした中でも時折出て来る、その他の色の存在が、またその時だけの奇跡感を醸し出しているようで、良い雰囲気です。 圧巻だったのは、三頭のクジラが舞う絵であり、この敬意を抱いてしまうような大迫力に加え、クジラに描かれた指紋のような描き込みと、微妙に変えてある色使いの細かさが、また素晴らしくて、そこには、下にある波の模様も含めて、どこか和の粋な雰囲気も感じさせつつ、更には、ここでの空の絵柄が、よくよく見ると、前のページの魚の絵であったりと、その拘りは、まさにアートと呼ぶに相応しい。 そして、マジックは佳境に入ると、舞台は暗転し、夜の雰囲気へと変わる中、ラッコのぼうやがヒトデ七つをポーラマンに渡すと、なんと、これがマジックの一部となって繰り出されたのは、もう既にマジックを超えた奇跡であり、まさに絵の通り、ラッコの親子も思わず、目があんぐりといった様子が、全てを物語っていて、無事終了しますが、その氷山の一角には、どこかポーラマンの名残もあるようで、そんな余韻も印象的な閉幕となりました。 最後に、奥付のあべさんの言葉が印象的で、そこには、この絵本で見られる魔法のような出来事も、広い地球上にはあるんだよということを、自ら旅をすることで実感されたことから、旅をすることの素晴らしさは、この星の素晴らしさを知ることでもあることを若い人達に伝えておりまして、そうした視点で読んでもいいですし、静謐で涼しげな絵柄をただ楽しむのも、今の季節にぴったりで良いと思います。
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