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石油とナショナリズム 中東資源外交と「戦後アジア主義」
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 人文書院 |
発売年月日 | 2022/09/22 |
JAN | 9784409520901 |
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石油とナショナリズム
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戦後日本社会の歴史を考える際、つねに米国とその軍事戦略との関わりばかりが前景化されてしまうことはどうなのだろう、と思っていた。研究者や批評家が政治史・社会史・文化史の問題をつねに米国との関係で考え、米国の図書館や公文書館に資料探しに出かけること自体が、そうした構造を再生産するこ...
戦後日本社会の歴史を考える際、つねに米国とその軍事戦略との関わりばかりが前景化されてしまうことはどうなのだろう、と思っていた。研究者や批評家が政治史・社会史・文化史の問題をつねに米国との関係で考え、米国の図書館や公文書館に資料探しに出かけること自体が、そうした構造を再生産することにつながるのではないか、と思っていた(なので、「冷戦文化」の影響力を大きく見積もる議論には飽き足らないものを感じていた)。本書が重要なのは、上記のようなトレンドとは異なる議論の場を開く可能性を感じさせてくれることにある。 戦後日本の中東政策は、外務省の正式な外交ルート以上に、戦前の大アジア主義の系譜、右翼ナショナリストの系譜に連なる民間のフィクサーたちが重要な役割を果たした、というのが筆者の見立てである。そして、彼らの行動原理の根本を規定したのは、英米系メジャー資本による市場支配への反発と、アジアの自立という観点から産油国の資源ナショナリズムの胎動に協調・賛同する思考に他ならなかった。こうした本書での指摘は、たとえばA・A会議と文学者・文化人との関わりを考える上でも補助線の一つとなるのではないか。アジア・アフリカへの関心は、決して左翼やそのシンパの専売特許ではなかったのだ。 冷戦の中期から後期、1960-70年代のエネルギーをめぐる動向を考えることは、米でもソでもない第三の道がリアルに感じられる世界の下部構造に向かう眼差しを鍛えてくれるように思う。
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