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人類史にかがやく古代都市はなぜ消滅したのか チャタルヒュユク、ポンペイ、アンコール、カホキア
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 青土社 |
発売年月日 | 2022/09/24 |
JAN | 9784791775019 |
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人類史にかがやく古代都市はなぜ消滅したのか
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商品レビュー
3.5
3件のお客様レビュー
王ではなく都市を作ったであろう市民?を描こうとする姿勢が良かった ジャレド・ダイアモンド批判を読んで雑多な面から本読まないといけないと思いました
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チャタルヒュユク、カホキアな古代都市は知らなかったので、興味深く読めた。 チャタルヒュユクの埋葬方法や、建物とても興味深かった。 ポンペイやアンコールは有名だが、新たなことも知りえた。 写真があればもっとイメージつきやすかったかなー。
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紀元前7000年頃、トルコ新石器時代のチャタルヒュユク。 紀元1世紀、イタリア南海岸のローマ時代の保養地ポンペイ。 九世紀から十三世紀、カンボジア中世の巨大都市アンコール。 十一世紀から十四世紀、アメリカ・ミシシッピ川沿いの先住民の大都市カホキア。 四つの古代都市の盛衰の過程を...
紀元前7000年頃、トルコ新石器時代のチャタルヒュユク。 紀元1世紀、イタリア南海岸のローマ時代の保養地ポンペイ。 九世紀から十三世紀、カンボジア中世の巨大都市アンコール。 十一世紀から十四世紀、アメリカ・ミシシッピ川沿いの先住民の大都市カホキア。 四つの古代都市の盛衰の過程をたどることで都市とは何かを問う著書。原題は"FOUR LOST CITIES"。著者は考古学研究者ではなく、著名な科学ジャーナリストだという。ひとつの都市ごとに三章の構成で、全体が約280ページ。 四つの古代都市といっても前述のとおり、それぞれが存在した時期にはかなりばらつきがある。人口についてもアンコールだけが推定でピーク時の100万人に対し、他の都市が1~3万人と、アンコールだけが突出している。また、都市が消滅した理由に関してはポンペイに限っては火山によって一昼夜にして壊滅するという、純粋に自然災害によるものであり、他とは事情が異なる。 帯にある「滅び去った四つの都市が教えてくれる1000年後のわたしたち」というフレーズからは、古代都市の消滅の過程から何らかの共通点が見出せることを期待させられる。実際、環境問題と政治的な不安が都市を衰退させる大きな要因として相通じてはいるのだが、わざわざ一冊の本を通して求められた答えとしては漠然としすぎている。また、そもそも著者自身が都市が消滅する理由は一様ではないと言及しており、共通点がないことはある意味で本書の結論のひとつとも言える。 その他で本書から得られた収穫としては、都市を放棄して小さな共同体に回帰するということが歴史的には珍しい事実ではないこと。都市が消滅するとしてもその過程はポンペイのような例外を除けば、長い期間の変化のなかで徐々に失われていくということ。ある都市そのものが滅びたとしても、その都市で育んでいた文化は、人々によって新たな都市に持ち越されて継続すること。そして、権威主義による住民間の格差問題が、住民が都市を放棄する大きな理由になりうるのではないかという推測である。人間の営みそのものが消え去るわけではないと考えれば、都市の消滅という事実そのものを悲観する必要はないということになる。 著者は専門的な研究者ではなく科学ジャーナリストである。そのためか、本文を読んでいても著者自身の調査や研究によると思わせられるような箇所は少なく、各都市ごとの専門家からの証言や考察に依拠したものがほとんどで、伝聞をそのまま伝えているような記述が非常に多い。結果的に、本書を通して全体を見通した納得できるような結論は提示されず、全体に広く浅い印象にとどまった。エピローグにある「地球は小さな人間の居住地がたくさんある惑星となり、都市はむしろ例外となるかもしれない」という著者のもっともらしい仮定も、本書の内容から導き出されたというよりは、著者の願望のように思えなくもない。テーマとしてはとても興味深いが、適当な書き手だったのかについては疑問が残った。
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