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ゆうれい犬と街散歩
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | トゥーヴァージンズ |
発売年月日 | 2022/09/26 |
JAN | 9784910352503 |
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ゆうれい犬と街散歩
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商品レビュー
4.7
3件のお客様レビュー
人は傷つけあうが、癒し合える。 許されるように、というよりは 知る。知り続ける。知り続ける努力をする。 街には人が住んでいるという前提で、 スラムツーリズムにならないよう、 街歩きを楽しみたい。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
とある個性派ネット書店を冷やかしていると、こんなタイトルの書籍を大々的に紹介していた。 『ぼくのちっぽけな人生を誰にも渡さないんんだ』 心惹かれるタイトルだなと思い、すぐさまネット中古本屋に直行(←その店で買えや!)検索したら、本書『ゆうれい犬と街散歩』がヒット。ポチリとした。 数日後、届いた本書を見てびっくり。 イラスト付きのサイン本でした。 たまにこういう「当たり」があるのでネット古本屋で買うのはやめられない。 さて 肝心の中身なんですが。 すごく良かったです。 このマンガは主人公の「私」が、ゆうれい犬を伴い、東京の街を散歩する、というスタイル。 ゆうれい犬とはなんぞや?と云うと、いつもひとりで行動する「私」のイマジナリーフレンドみたいなもの、らしい。 そのゆうれい犬と、会話をしながら、三軒茶屋、中野、高円寺、鮫洲、北千住、奥多摩の街を、のんびりと楽しむのだがーーー。 「私」の目のつけどころ、考え方が心地良いです。 心のやわらかい所をふわりと触られたような気分になりました。 そうだよね、と、じみじみ頷きたくなります。 「恵まれた」者の、「しあわせに生きている」ということの、いたたまれなさと罪悪感。 罪悪感を感じている自分への呆れ。 ひとのセンシティブなところに安易に共感してはいけない、と、思います。 私は共感おばさんなので、細い細い共感の糸を、ひとと自分の中にみつけると、無理やり手繰り寄せ、うんうん、すごくよく分かる!と、やってしまいがちです。 でもそれはときおり暴力になりうるのかもしれない。 そう思ってますが、中村さんとゆうれい犬の会話には大いに共感しました。 最後の章、中村さんが、街で他人がいた痕跡を探していると言っているのを見て、ああ、中村さんて、ひとがとても好きなんだなあ、と、優しい気持ちになりました。 中村さんの本も、中村さんが書いたサインとイラストも、私にとっては、他人の痕跡です。 大事にしよう。
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中村一般の散歩もののイラスト漫画。イラスト漫画という呼び名があるのかは知らないが、ボールペンで描かれたというその絵柄はまさにそんな感じ。中村一般さんは恐らく女性であり、柔らかい感覚が出ている。街の風景を手描きした雰囲気がpanpanyaあたりと通ずるかもしれない。あとがきにもある...
中村一般の散歩もののイラスト漫画。イラスト漫画という呼び名があるのかは知らないが、ボールペンで描かれたというその絵柄はまさにそんな感じ。中村一般さんは恐らく女性であり、柔らかい感覚が出ている。街の風景を手描きした雰囲気がpanpanyaあたりと通ずるかもしれない。あとがきにもあるが、「ひとりでも楽しく生きていくためにはどうすればいいか考える作品にしたい」という孤独感を抱える青年女性の空気感を感じる。特に鮫洲散歩の回は街の風景描写がそういう心情を色濃く表しているように思えた。そこで散歩の相棒となる「ゆうれい犬」が、孤独を和らげる大切な存在となっている。それはもう一人の自分であり実質的にはモノローグなのかもしれないが、結局は自分一人では生きていけないこの世界で、他人の存在が拠り所となるひとつの希望を示しているんだなとも思えた。 ゆうれい犬「あなたにとってさ、たにんってきずつけあうだけのそんざいなの?」
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