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ここはたしかに 完全版
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | ながらみ書房 |
発売年月日 | 2020/05/30 |
JAN | 9784866291710 |
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ここはたしかに 完全版
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「ミタゾラム使う怖さの意味を知らぬまま短歌を作るそれでもいい作ってみる」 俵万智「遺歌集ではあるけれど、素晴らしい新人の第一歌集として、多くの人に届いてほしい。」 笹本信夫・笹本恵「まさか自分の子供を見送ることがあるなんて、こうして綴っていても受け入れられない自分達がいる。しか...
「ミタゾラム使う怖さの意味を知らぬまま短歌を作るそれでもいい作ってみる」 俵万智「遺歌集ではあるけれど、素晴らしい新人の第一歌集として、多くの人に届いてほしい。」 笹本信夫・笹本恵「まさか自分の子供を見送ることがあるなんて、こうして綴っていても受け入れられない自分達がいる。しかし、たくさんの人達と共に生きてきた娘の姿も見えてくる。」 地球への、宇宙への、星空への、植物への、自然への愛が、さりげない日常生活をあたたかくユーモラスに切り取った、日常の苦しみも暖かさも受け止めるような歌集だった。 最後の方は、途中で癌になってしまった笹本さんの、癌に怯えながらも、これまで通り地に足をつけて病気に負けないという意思が、病床においても短歌をよみ続ける、よみ続けたいという確固たる意志が伝わってきた。 その辺りは悲しかったし、よみながらつらい部分もあるけれど、よめて良かった、この歌集を命の間際に残してくれてありがとうという気持ちになる。 この歌集も内容を知らずに偶然手に取ったもので、まさかまた病気の苦しみを知り踏ん張り続けた方の言葉を受け止めることになるとは思わなかった。 けれど、病気になる前もなった後も笹本さんのよむ歌の味わい深さは変わらず。 ちなみに冒頭に引用させていただいた歌は、この歌集の最後の締めの歌だ。 思いを馳せながら、柔らかい緑基調の、心温まる表紙を眺める。 ここはたしかに。まったくもってこの歌集にふさわしい題だ。常に、ここはたしかに、と思わせてくれる、きっと笹本さんもそう思いながら日々生きていたのだろうと思わされる。 表紙に描かれる碧い木々と碧いワンピースを着た女性と犬。そして大きく羽ばたいていく碧い鳥。私は勝手に、ああ、この鳥がきっと碧さんだ。と思った。 碧い鳥となって、きっと今でも歌を紡いでいるんだ。 ここはたしかに、自分の止まり木を見つけながら。 好きな歌をいくつかあげると、 残り時間考えることはこの吾の一番だいじを考えること 星座盤リュックに眠らせ坂道を下りぬ地球のあくびの中を 「おかえり」のたった四文字のためにここまで来たんだ復帰日の朝 吾の中の亥に問う「走りたい?」入院の窓遠く眺めて ハンカチにちいさなうさぎを刺繍するいつか月まで帰れるように 両親が両脇に居てくれることこんなにも親不孝な幸(しあわせ) 檸檬の木心に育てているような人でありたし窓開け放つ 草色のリュックサックに入れてきた湯気を今から解放します 丘の上があるなら丘の下もある夕食の支度をはじめましょうか ガンバレとコップのふちに刻まれている明日にでも割れそうなのに 人間は神ではなくて誰だって神ではなくて 空がまぶしい 強くなれたとは思わない弱いまま戦うつもりで今日ここにいる
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とても瑞々しい言葉で詠われる素敵な歌集。 景色の切り取り方が大好きで、意外な組み合わせが新鮮。 ただ、最後の方は涙が出てしまい外で読めない。
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