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ポリティカル・コレクトネスからどこへ
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 有斐閣 |
発売年月日 | 2022/09/06 |
JAN | 9784641174771 |
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ポリティカル・コレクトネスからどこへ
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商品レビュー
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7件のお客様レビュー
political 政治(上)の,政治に関する,政治学の,政治にたずさわる,国政の,政党の,党略のための,政治に関心のある,政治活動をする Correctness 正しさ
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序章 ポリティカル・コレクトネスをめぐる論点 第1章 クィア・ポリティクスとポリティカル・コレクトネス 第2章 「次善の策」としてのポリティカル・コレクトネス 第3章 バックラッシュ/キャンセルカルチャーと法整備の必要性 第4章 「思いやり」から権利保障へ―ディスアビリティをめぐ...
序章 ポリティカル・コレクトネスをめぐる論点 第1章 クィア・ポリティクスとポリティカル・コレクトネス 第2章 「次善の策」としてのポリティカル・コレクトネス 第3章 バックラッシュ/キャンセルカルチャーと法整備の必要性 第4章 「思いやり」から権利保障へ―ディスアビリティをめぐる「正しい」見方 第5章 マジョリティ性をどのように考えられるか 第6章 「社会的な望ましさ」をめぐるコミュニケーションとしてのPC―レイシズム・多文化主義とその周辺から考える 終章 「正しさ」や「望ましさ」についての議論を続ける
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LGBTQ差別、障害者差別、外国人差別の3つの差別からポリティカル・コレクトネスを考える本。 鼎談と三人の著者それぞれの執筆章を交互に挟んだ形式なので、とても分かりやすかった。 特に障害者差別について知らないことが多かったので飯野由里子さんの章は勉強になった。「個人モデル」と「...
LGBTQ差別、障害者差別、外国人差別の3つの差別からポリティカル・コレクトネスを考える本。 鼎談と三人の著者それぞれの執筆章を交互に挟んだ形式なので、とても分かりやすかった。 特に障害者差別について知らないことが多かったので飯野由里子さんの章は勉強になった。「個人モデル」と「社会モデル」という言葉も初めて知ったが、障害者個人に障壁があるのではなく、健常者の使い勝手しか考えない社会こそが障壁であるという考え方は、本当に大事だと深く納得した。 ハン・トンヒョンさんの章で、ポリコレを「社会的な望ましさ」と定義し論じている内容もとてもよく理解できた。 憲法学者の志田陽子さんのポリコレに対する定義「マイノリティ側にも対等な言論の自由、表現の自由を保障する」という意図で「マジョリティ側の無自覚な差別に対しての気づきを迫る対抗言論を積極的に承認するもの」を引いているが、まさにそうだなと思う。 ポリコレ棒などと呼ばれ揶揄されるように、ポリコレが日本では配慮の行き過ぎや言葉狩りと捉えられていることが多いのが残念。 配慮が行き過ぎているどころか大分遅れているのに、バックラッシュが巻き起こっているというのも深刻な問題だと思う。海外では、差別があることについてどうするか?という議論なのに、日本では、そもそも差別は存在しないという話になって、差別があると認めさせることから議論を始めなくてはいけない、という話も深刻な問題だと思った。また、マジョリティの特権性について話すと、マジョリティ側を傷つけないように配慮してほしいという話になる、と…そこは配慮する必要あるのかな、と思ってしまうが…。 全体を通して、清水さんがポリコレにリスクを感じているということが、どうにもよく理解できなかった。性的な自由さ(反道徳的なもの)とポリコレとは別に相反するものではないと思うのだが…(ハンさんもポリコレはその点も包摂していると言っているが)。
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