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かくて彼女はヘレンとなった ハヤカワ・ミステリ
定価 ¥2,420
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 早川書房 |
発売年月日 | 2022/09/02 |
JAN | 9784150019839 |
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かくて彼女はヘレンとなった
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商品レビュー
3
5件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
高齢者が寄り集まるシニアタウンに住む主人公クレミーは「ヘレン」という偽名を使っていたが、近所で発生した事件に巻き込まれてしまい、過去に自分が関わった事件が明るみになるのを恐れて画策する…というストーリーのほのぼのサスペンス。 現在の事件と過去の事件が交互に語られるが、その2つの事件はそれぞれ独立していて関連は無い。 どちらの事件も終盤の駆け足感が凄く、真相はあっさりで多少肩透かし。
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映画にするとおもしろそうなクライムサスペンス さすがニューヨークって感じかな。古き良き時代と現在を行きつ戻りつしながら、ヒロインのダブルネーム理由が明らかにされていく。それはそれで面白いもかもしれないけれど、やはり主題は今発生している事件かな。 その進行中事件が、なかなか...
映画にするとおもしろそうなクライムサスペンス さすがニューヨークって感じかな。古き良き時代と現在を行きつ戻りつしながら、ヒロインのダブルネーム理由が明らかにされていく。それはそれで面白いもかもしれないけれど、やはり主題は今発生している事件かな。 その進行中事件が、なかなかスリリング。少ない登場人物の中から、意外な役割を担う主役級がでてくるくだりが楽しいかも。 逆に言えば、昔のほうの事件があまりにかわいそうで・・・。 でも、段組みに慣れていなくて、読みにくかったな。
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※このレビューにはネタバレを含みます
シニア向け住宅街に住むラテン語教師のクレミー。 普段なら定期連絡のある隣人の安否を気遣い、預かっていたスペアキーで隣家の様子を探りに行くと、予想だにせず、さらにその隣家への秘密めいた通路が。 興味に抗えず進んでいくと大層なガラス細工を発見し、深く考えもせず又甥、又姪達へスマホで写真を共有。 ところが、このガラス細工は盗品かつ元の持ち主はカタギの人間でなく、麻薬取引に関わる犯罪者、しかも盗品はガラス細工だけでなく百万ドルの現金も。 どうやら隣家は麻薬取引の中継所として使われているようで、その利用者が盗品を匿っていた模様。 クレミーは期せずしてその秘密を日の下に晒してしまった。 又甥、又姪達もクレミーから送られてきた写真をこれまた何の気なしに拡散させてしまい、これが持ち主のボロバスクの目に留まり、執拗な追走を受ける展開に。 普通であれば警察に通報し~、という流れになるのだが、ここに一捻りあり、クレミーには警察沙汰にしたくない後ろ暗い事情が。。。 過去に自身に降りかかった災難と、その後始末ゆえ、現在は身分を偽り、”ヘレン”として生活しているのだ。 又甥、又姪らとはTELやSNSで繋がっているものの居場所も今の身分も知らせていない。 潔白とは言えない身には、こんな事案がきっかけで化けの皮が剥がれてしまうことだけは厳禁なのだ。 ジャンル的には『木曜殺人クラブ』のようにちょっとおちゃめなシニアがひょうひょうと活動するスタイルの物語。 SNSやスマホといったツールとの接点も交ぜ込みながら、ときに自信喪失をちらつかせるものの、結局は若い者には負けてられん!とばかりに窮地を脱すべく奔走する様が読みどころ。 加えてフラッシュバック的に挟みこまれる回想シーン。 クレミーが負っている過去の十字架は何なのか。 悪魔的な男の胸くそ悪さが牽引し、こちらの物語の顛末も気になる。 と、序盤はいい感じだったのだが、徐々にだらける。 終盤は同じシーンの中で、”誰もがちょっとずづすれ違ってちょっとずつ勘違い”というキレのないドタバタの繰り返しで飽きる。 過去の事件と現在との交錯も思っていたほどではなく、結局ただのお騒がせ事件だったのか的な終焉が残念なところ。
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