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女たちのシベリア抑留 文春文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2022/09/01 |
JAN | 9784167919375 |
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女たちのシベリア抑留
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女たちのシベリア抑留
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小柳ちひろ(1976年~)氏は、同志社大学卒、映像製作会社テムジン勤務。2008年よりNHKの「戦争証言プロジェクト」に参加し、戦争に関わる数々のドキュメンタリー作品を製作。複数の作品で、放送文化基金賞優秀賞、ギャラクシー賞テレビ部門選奨、ATP賞グランプリ等を受賞。 本書は、2...
小柳ちひろ(1976年~)氏は、同志社大学卒、映像製作会社テムジン勤務。2008年よりNHKの「戦争証言プロジェクト」に参加し、戦争に関わる数々のドキュメンタリー作品を製作。複数の作品で、放送文化基金賞優秀賞、ギャラクシー賞テレビ部門選奨、ATP賞グランプリ等を受賞。 本書は、2014年8月に初回放送されたNHK BS1スペシャル「女たちのシベリア抑留」(文化庁芸術祭賞テレビ・ドキュメンタリー部門優秀賞、ギャラクシー賞テレビ部門奨励賞、放送文化基金賞番組部門・テレビドキュメンタリー番組奨励賞、ATP賞テレビグランプリ ドキュメンタリー部門優秀賞等受賞)の取材をもとに書き下ろしたもので、2019年に出版、2022年に文庫化された。 私はノンフィクション物を好み、太平洋戦争に関しても、これまで様々な作品を読んできたが、シベリア抑留については、石原吉郎『望郷と海』、辺見じゅん『収容所から来た遺書』、栗原俊雄『シベリア抑留』、また、満州からの引き揚げの実体験を描き、終戦直後に映画化もされた、藤原てい『流れる星は生きている』等を読んでいる。(尚、本書のもとになったNHKスペシャルは、不覚にも見ていない) 読了して、太平洋戦争に関わるある程度の知識があれば、このような事実があったことは、(妙な言い方にはなるが)比較的容易に想像できるし、大きな衝撃はなかった。太平洋戦争は、一般に知られる範囲でも、前線における戦闘(更には、病気や飢餓)、特攻、沖縄戦、原爆投下、そしてシベリア抑留、等々、あまりにも不条理かつ凄惨なものを残した。 戦争に限らないが、これまで歴史とは、敗者ではなく勝者が、弱者ではなく強者が作り、それを「正史」として残してきた。そうした意味で、太平洋戦争の敗者であり弱者であった、日本の女性たちの声を拾って、永遠に埋もてしまったかも知れない「女たちのシベリア抑留」を明らかにした本作品の意味は、極めて大きいと言える。(それでも、事実のほんの一部なのであろうが。。。) 著者も「文庫版によせて」に書いているように、ロシアのウクライナ侵攻により、100万人を超えるウクライナ人が捕らえられ、シベリアに送られているという報道は、今この時も、本作品に登場した女性のような人々がいるということを、我々に知らしめる。 戦争は、人間の行為の中で、最も愚かなもののひとつである。 我々には、その悲惨さを語り継いでいく義務があることを、改めて認識させてくれる一冊といえる。 (2024年2月了)
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シベリアに送られた女性たちがいたとは、想像を超えた体験をした方々とそれを丹念に、取材した人たちにただただ 敬意を
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乏しい資料から何とかシベリアに抑留されていた女性たちの実態に迫ろうと取材を尽くしたことが分かる。 満州開拓や引き揚げを描いた小説は何作か読んできたが、ノンフィクション、しかもシベリアに抑留されていた女性たちがいたという、初めて知る事実にページをめくる手が止まらなかった。 世間の偏...
乏しい資料から何とかシベリアに抑留されていた女性たちの実態に迫ろうと取材を尽くしたことが分かる。 満州開拓や引き揚げを描いた小説は何作か読んできたが、ノンフィクション、しかもシベリアに抑留されていた女性たちがいたという、初めて知る事実にページをめくる手が止まらなかった。 世間の偏見に屈せず証言をした女性たちに敬意を表したい。 もともとはドキュメンタリー番組制作のための取材だったとのこと。機会があれば見てみたいと思う。
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