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翻訳、一期一会 翻訳問答シリーズ
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翻訳、一期一会 翻訳問答シリーズ

鴻巣友季子(著者), 横尾忠則, 多和田葉子, ダイアモンド☆ユカイ, 斎藤真理子

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翻訳、一期一会 翻訳問答シリーズ

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 左右社
発売年月日 2022/08/01
JAN 9784865280982

翻訳、一期一会

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2022/12/04

前に『翻訳問答』と、その続編を刊行されていたことを本書のまえがきで知った。 一つの原文を鴨巣氏(本書の著者でありベテラン翻訳者)とゲストが訳し対談で発表し合う企画で、変わった本の読み方になった。 各章の初めにお題となる原文が載っており、その後でゲスト・著者の訳文と対談が続く。 ...

前に『翻訳問答』と、その続編を刊行されていたことを本書のまえがきで知った。 一つの原文を鴨巣氏(本書の著者でありベテラン翻訳者)とゲストが訳し対談で発表し合う企画で、変わった本の読み方になった。 各章の初めにお題となる原文が載っており、その後でゲスト・著者の訳文と対談が続く。 最初に原文を読み込み何となく意味を頭に入れておいてから(結局忘れてしまうのだが…)、2名の訳文を読んでいき、その違いを楽しむというわけだ。 ・Blowin’ in the Wind 横尾忠則 ボブ・ディランの名曲。 横尾氏は名翻訳の才もおありなのでは? タイトルを「答えなんかほっておけ」と意訳されている他、歌詞の解釈も自由でありながらあながち間違いではなさそうだからだ。 自由と書いたが、歌詞やディランの思想そのものが自由であるから横尾氏もそれを尊重した節があると思う。その思想がまた仏教で言う悟りの境地レベルに高度なものだった。「もう翻訳の話じゃなくね?」と苦笑いする一方で、そのあまりに新鮮な発想に何度でも浸りに行きたくなった。 ・Hateful Things(枕草子)、The Travelers of Eternity(奥の細道) 多和田葉子 それぞれの作品から1節を抜粋。 両作品のドイツ語訳を多和田氏(作家)が、英訳を著者が和訳へと重訳していくスタイル。流石にドイツ語訳の方は事前に読み込めなかった笑 原文は同じでも、英語とドイツ語では文章の勢いからして違うことを実感。それを更に現代和訳すると、原作者の性格まで変わって見えてくるから不思議。 ・Hotel California ダイアモンド・ユカイ ご本人は「難しい」と仰っていたけど、結構スイートな和訳歌詞でしたぜ。 鴨巣氏の方はワードチョイスが文学的でまとまりも良かったが、やはりアーティストならではの感性で訳された方がしっくり来たし、個人的にも軍配を上げたい笑 父の影響で曲自体は好きだったが、60年代ロックの退廃とそれに対する郷愁に満ちた孤独なテーマだったとは… ・Gone with the Wind 斎藤真理子 『風と共に去りぬ』第9と53章を斎藤氏(翻訳家)が韓国語訳から、著者が英訳からまたもや重訳。 去年から韓国文学に触れ始めているが、露骨な心理描写の印象が強く、外国文学の翻訳でもそれは例外ではなかった。現に今回、スカーレットの態度のデカさがより顕著に出ていたし笑 兵士の看護にチャリティーと、献身的になれない彼女を「売国的」と表現していたのには自分も意表をつかれたけど。 巻末には台湾作家との対談も掲載されており、海外文学の新境地を開きたい方にはうってつけの頁になる。 翻訳を仕上げるには、日頃から言葉のインプット他、感性も磨かなくてはいけない。 自分も(あわよくば)著者と訳し合いたい原文を持ち合わせていたが、こりゃ相当な修練を積まねば、だ。

Posted by ブクログ

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