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〈サラリーマン〉の文化史 あるいは「家族」と「安定」の近現代史
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〈サラリーマン〉の文化史 あるいは「家族」と「安定」の近現代史

鈴木貴宇(著者)

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〈サラリーマン〉の文化史 あるいは「家族」と「安定」の近現代史

定価 ¥4,400

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 青弓社
発売年月日 2022/08/25
JAN 9784787235091

〈サラリーマン〉の文化史

¥2,750

商品レビュー

4

2件のお客様レビュー

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2022/12/20

面白く読める学術書も増えているが、こちらはタイトルはキャッチーなものの、中身は学術書。研究者には役立つことが多いと思われる。

Posted by ブクログ

2022/11/25

谷原吏『〈サラリーマン〉のメディア史』の中で、近々出版される、と言及されていた本です。朝日新聞の書評でも、同時に取り上げられていました。同じテーマのシンクロニシティだとしても「メディア史」と「文化史」の違いを感じました。「メディア史」の方はサラリーマンという存在が社会からどう「ま...

谷原吏『〈サラリーマン〉のメディア史』の中で、近々出版される、と言及されていた本です。朝日新聞の書評でも、同時に取り上げられていました。同じテーマのシンクロニシティだとしても「メディア史」と「文化史」の違いを感じました。「メディア史」の方はサラリーマンという存在が社会からどう「まなざされて」来たか、の歴史ですし、「文化史」の方は副題に『あるいは「家族」と「安定」の近現代史』とあるようにサラリーマンの心はどう揺れ動いて来たか、の歴史です。「文化史」は士族という身分制度の崩壊から始まる「月給取り」という存在の出現を源流とする中間層の浮き沈みの物語なのです。だからタイムラインは近代産業史であり、舞台は都市(それも東京)成立史であります。朝日書評には「サラリーマン」のレクイエム、という言葉を両書共通に見出していますが、「文化史」が指摘している社会最下層への転落を恐れる存在としての「サラリーマン」という発見は、鎮魂歌というより現在進行形の問題かと感じました。また、それぞれの本がページを割いている映画についての違いが興味深いと思いました。源氏鶏太の「三等重役」を原作とする「社長シリーズ」は共通として、「メディア史」は植木等の「無責任シリーズ」、「文化史」は「江分利満氏の優雅な生活」というのがそれぞれの本の論点を象徴しているようです。つまり社会からどう「まなざされ」るか?が平均。自分の中の「恥ずかしい」とどう折り合いつけるか?が江分利満。テーマの違いだけではなく1986年生まれと1976年生まれという違いもあるかもしれません。それにしても岡本喜八特集で「江分利満氏の優雅な生活」見ておいてよかった。

Posted by ブクログ