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怪談狩り 山の足音 角川ホラー文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | KADOKAWA |
発売年月日 | 2022/08/24 |
JAN | 9784041127421 |
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怪談狩り 山の足音
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商品レビュー
3.8
5件のお客様レビュー
今回は末尾を中心に「山の怪談」が多い一冊。 吉野・高野山という霊山もあるが、里山(田舎)もあるので、どちらかというと人間の生活圏に近い。 このうち、吉野を著者が探索したエピソードがあるが、そのなかで『山怪』の田中康弘氏との出会いから「山の神」の存在を考えるようになったと書いてい...
今回は末尾を中心に「山の怪談」が多い一冊。 吉野・高野山という霊山もあるが、里山(田舎)もあるので、どちらかというと人間の生活圏に近い。 このうち、吉野を著者が探索したエピソードがあるが、そのなかで『山怪』の田中康弘氏との出会いから「山の神」の存在を考えるようになったと書いている。 この本と同年の心霊ドキュメンタリー『北野誠のおまえら行くな。』では、「女の声が聞こえる某トンネル」を訪れた北野誠氏がこの田中氏とこの著者の名前をあげたうえで「これは山の神ではないか、幽霊ではないような気がする」とコメントしている。 このように本書で語られている中村氏&田中氏の「山中にあらわれる女性=山の神」説がほかの心霊番組にも影響していたのは、なかなか面白いものがあった。 山道にあらわられる謎の女性、禁忌をもった川にまつわる白い服の女性、吉野某地域に現れる女性、そして番組でとらえられたトンネルに響く女性の声。山の神とはなにか、共通項のある謎の女性。なかなかゾクリとこわい。 ほかにも、なんだかリズム感のある死神遭遇譚、自然すぎる現れかたをする自死した若奥様、謎の「ラスボス」、などなど。キャラや描写が秀逸な実話怪談が多かった。
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怖かったけど不思議な事があるな〜。と思って読んでいるけど、実際本当に起こったらと考えたらゾワゾワ怖い!
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ほっこり怪談かと思いきや、最後にひっくり返してゆく「おじいちゃん」。因縁なのか怨讐なのか、解釈次第でどうとも取れる「カルテの虫干し」。人の弱みにつけ込む悪意の塊「彼女の声」。ホンモノじゃねぇかの叫びにいろんな闇を感じる「心霊番組」。これを社畜というのは心苦しいけど、そこまで囚われ...
ほっこり怪談かと思いきや、最後にひっくり返してゆく「おじいちゃん」。因縁なのか怨讐なのか、解釈次第でどうとも取れる「カルテの虫干し」。人の弱みにつけ込む悪意の塊「彼女の声」。ホンモノじゃねぇかの叫びにいろんな闇を感じる「心霊番組」。これを社畜というのは心苦しいけど、そこまで囚われてしまうのがしんどい「残業」。希望と絶望が同居してしまう怖さの「やけど」。コロナ感染で経験したというタイムリーな「死神」「コロナ感染」「入院」。タイムリーというと不謹慎な気もするけど、大災害やパンデミックのような歴史に残る出来事には、不思議なことがつきものだと思う。そうでない時も起きているだろうけど。善意の仮面で奈落へひきずり込もうとする「助けてくれた男」。 人が踏み入れてはいけない境界は確実にあるのだ、と感じてしまう「吉野の古家」「お盆の夜」「吉野の探索」「貸した車」。 印象に残った話をつらつらと。
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