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ウクライナ危機から問う日本と世界の平和 戦場ジャーナリストの提言
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ウクライナ危機から問う日本と世界の平和 戦場ジャーナリストの提言

志葉玲(著者)

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ウクライナ危機から問う日本と世界の平和 戦場ジャーナリストの提言

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 あけび書房
発売年月日 2022/08/19
JAN 9784871542180

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商品レビュー

4

4件のお客様レビュー

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2023/10/28

#戦争 そのものの悲惨さだけではなく#戦場取材 のあり方 #難民 の受け入れ #エネルギー問題 #改憲論 これらを #ウクライナ危機 からリンクさせて一連の課題提起としてまとめてありに非常に 分かりやすかった

Posted by ブクログ

2023/05/30

戦場ジャーナリストによる、ウクライナ住民目線からの決死の取材レポート。 ミサイル攻撃から直接免れても、激しい爆音と衝撃波が原因で、心臓麻痺になって亡くなる方がいるという事実に、ショックを受けた。 また、ソ連時代に地下深くに作られた、地下鉄シェルターでの生活の様子も詳細に描かれて...

戦場ジャーナリストによる、ウクライナ住民目線からの決死の取材レポート。 ミサイル攻撃から直接免れても、激しい爆音と衝撃波が原因で、心臓麻痺になって亡くなる方がいるという事実に、ショックを受けた。 また、ソ連時代に地下深くに作られた、地下鉄シェルターでの生活の様子も詳細に描かれている。地下鉄の車両で勉強をする子供達の笑顔を写した写真が挿入されていたが、この子達が再び太陽の下で駆け回る日々が、1日でも早く戻ることを祈りたい。 本書はウクライナの現況を伝え、一方的にロシアを非難するだけに留まらない。国連憲章に違反していたイラク戦争や、イスラエル軍の蛮行など、ジャーナリストのフラットな目線から、世界中で起きている矛盾と不合理をしっかり伝えようとしている。日本においても、難民を受け入れない政府の体質や、入管施設の惨状、憲法9条が「改悪」である根拠を丁寧に解説している。さらには、政府に忖度する役所やマスメディア、個人の意見を発信させない歪んだ同調圧力に至るまで指摘し、日本社会に警鐘を鳴らしている。 この本を読んで、私の中で、戦場で取材する方々へのイメージは明らかに変化した。日本ではまだまだ、こうした方々への理解は足りておらず、サポートが十分に得られていないと思う。それでも、現地で身体を張って取材し、お茶の間に伝えてくださるジャーナリストの皆様へ、心から敬意を表したい。

Posted by ブクログ

2022/10/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 書店で数多面陳されているロシア・ウクライナ戦争関連図書の中で1匹の猫の写真が目を引いた。  ウクライナの戦場に赴いて、現地からのレポを交えたフリーランスのジャーナリストからの提言は、軍事オタクの先生や、テレビ局の切れ者キャスターとは異なる視点から発せられていて面白い(Interestという意味ですよ)。自分が関わった事案、地域の取材経験と強く結びつけて思考する傾向はあるが、ネットや書面や人伝てではない情報、体験からの直言は迫力もある。  とはいえ、そのウクライナレポは7章あるうちの第1章のみで(ページ数としてはそこそこあるが)、そこは少し残念。後半開陳される広範囲な事象は、ロシア・ウクライナ戦争に絡んだ、世相、日本の対応、諸問題について幅広く著者の意見が述べられている。 「私がウクライナ現地で取材したのも、ウクライナの人々の声を聞かずして、この戦争を語ることはできないと考えたからである。」  戦場ジャーナリストの面目躍如たるところだろう。確かに、現場に実際足を踏み入れた人の意見は貴重だ。が、それがリアルにあった事実だとしても、コトの真相だと鵜呑みにすることもしないようにしたい。  とはいえ、イラク戦争時(2004年)、イラクの西部の都市ファルジャージを取材したという著者の 「イラク戦争は、ウクライナでの戦争と地続きだと言える。少なくとも、プーチン大統領にウクライナ侵攻の口実を与えていることは、確かだ。」  という幅広い視野からの意見は傾聴に値する。  また、戦場ジャーナリストとして、その立場、存在意義に触れた箇所が本書の中では一番興味深かった。 「ニュースゼロ」の有働由美子キャスターが、キーウで取材中の佐藤和孝氏の現場中継を途中で「(空襲警報が鳴っているので)すぐに避難、逃げてください」と問答無用に中継を切ったことが「良い判断だった」と称賛されたことがあった(3月21日だそうだ。ネットの記事で読んだ記憶がある)。これに異を唱える著者の意見は、現場を知る者としての興味深いものだ。現地からレポートしているベテランの戦場ジャーナリストが「大丈夫」と言っているのをなぜ信頼しないのか。日本のメディアの「ことなかれ主義」や、日本の紛争地報道のレベルを押し下げてしまっていると。  今回のロシア・ウクライナ戦争。「どっちもどっち」論に異を唱える著者。  そもそも、非を求めること自体、もはやナンセンスなのかもしれない。意味がないとはいわない。非を責めることとで代替条件を引き出すなど、交渉のためには使うべきだ。  また勢い、日本の入管問題、再生可能エネルギーや改憲論にも踏み込んでいく。ウクライナ問題を機に改憲論を煽るのを火事場泥棒と非難するが、そこはどうなのだろう。  対岸の火事ではないと、自国の安全保障の問題として考えるのは悪いことじゃない。  ともあれ、現場を知る著者からの貴重な、そして広範な提言が盛り込まれた一冊は、読む価値ありだった。

Posted by ブクログ

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