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記憶の盆をどり 講談社文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2022/08/10 |
JAN | 9784065289310 |
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記憶の盆をどり
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商品レビュー
3
7件のお客様レビュー
好きな作家。 言葉をありがたがらず、キレイなのも汚いのも知的なのもそうでないのも区別なく、思うままに使っている感じがいいんだよな。 解説が「町田作品世界にある楽しさと虚しさ」と言っているが、そこが好きなのかもしれない。 いくつか感想というほどでもないメモ。 「山羊経」 既視感あ...
好きな作家。 言葉をありがたがらず、キレイなのも汚いのも知的なのもそうでないのも区別なく、思うままに使っている感じがいいんだよな。 解説が「町田作品世界にある楽しさと虚しさ」と言っているが、そこが好きなのかもしれない。 いくつか感想というほどでもないメモ。 「山羊経」 既視感あったのだが、かつて『12星座小説集』(講談社文庫)で読んでいた。なぜこの父の登場を覚えてなかったのか。途中で読むのやめたのか? ここから面白いのに。 さんざん占いを読んできた身としては、父なる大日如来の予言の言い回しがいかにも女性誌の月間占いのようで笑ってしまう。どこでこの口調知るのかな? それでいうと「狭虫と芳信」に出てくる会話文の「うー、どーかなー」というのも文章では意外と書けないリアルな音の感じで、どこで聞いてくるのかな、とも。やはり全体を通して音の楽しさがある。 「文久二年閏八月の怪異」 落語と時代劇好きにはハマる世界観。主人公の口調は村上春樹かと思った。元ネタ知らず。 「付喪神」 いろんなの出てきてたのしい。エピローグも昔話ぽくて。 「ずぶ濡れの邦彦」 町田康には珍しい、読後ホッコリする一作。町田の小説は、終盤ぐんぐん引き込まれて最後どこへも着かず彼方にぽーんと投げられてそのまま砕け散るみたいな感じが多いのだが(?)、これはなんか現実の今私のところへ返ってきてくれたようだった。
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短編集。 町田康さんの小説は久しぶりに読んだけれど、やっぱり面白いな。笑えるし。 この笑いが絶妙で、文章として成立する面白さのような気がする。 テンポもよくて遠い場所まで手を引いて連れて行ってくれる。 「ずぶ濡れの邦彦」はどことなく織田作之助を思い出しながらよんだ。 起承転結...
短編集。 町田康さんの小説は久しぶりに読んだけれど、やっぱり面白いな。笑えるし。 この笑いが絶妙で、文章として成立する面白さのような気がする。 テンポもよくて遠い場所まで手を引いて連れて行ってくれる。 「ずぶ濡れの邦彦」はどことなく織田作之助を思い出しながらよんだ。 起承転結が効いていて、視覚的だし、結末は鮮やか。登場人物の内面が端的に表現されている。読後に主人公のその後を想像せずにはいられない。
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愉快、愉快 「山羊経」「付喪神」、笑えてしまって外では読めなかった。 ロックの素養があればもっと面白がれただろうものが何編かあり、ちょっと悔しい。
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