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わがままな選択
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 河出書房新社 |
発売年月日 | 2022/08/06 |
JAN | 9784309030586 |
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わがままな選択
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商品レビュー
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妊娠、母親の尊厳死など、家族の正解のない選択をめぐるお話 ファミレスの店長として働く田川静生 子供は作らないという合意の下で沙都子と結婚して9年、大手の不動産会社で働く妻の収入に頼って二人で住むのに十分な一戸建てを建てた矢先、妻が妊娠したかもしれないという また、静生の母親 田...
妊娠、母親の尊厳死など、家族の正解のない選択をめぐるお話 ファミレスの店長として働く田川静生 子供は作らないという合意の下で沙都子と結婚して9年、大手の不動産会社で働く妻の収入に頼って二人で住むのに十分な一戸建てを建てた矢先、妻が妊娠したかもしれないという また、静生の母親 田川真寿美は二ヶ月前に腎臓の手術をして退院したが、数日前から腹痛を訴え再入院している お見舞いに行ったところ、母と絵手紙教室で一緒の金沢と名乗る男によると母は人工透析をするくらいならば尊厳死を望んでいるという 妊娠したかもしれない命と望めばまだ生きられる母の命を巡る、それぞれのエゴと葛藤を描いた家族の物語 舞台「粛々と運針」を原案とした物語らしい 道理で場面転換のない会話劇が主体だと思った 主な登場人物は、静生と沙都子の他 弟の綾人、綾人の妻の結花 母親の恋人と思われる金沢さん 物語にアクセントを加えるキャラとして、930円師匠、実家の 椿本さん そして、咲良 タイトルの「わがままな選択」が誰のどの選択なのかがよくわからない 多分、その辺は読者に委ねられているのだろう 母親の言う「生きてるうちに、死なないと」 自分のQOLを考えた事なのだろうけど、果たしてこの選択はわがままなのか? 子供として、親に人工透析を受けてでも生きていて欲しいという思いはわがままなのか? この辺は難しい問題ですよね 治療を受ければ生きられるけど、治療を停止すると余命が発生してしまうケース 積極的安楽死や自殺幇助が認められていない日本では、消極的安楽死くらいは患者の選択肢として認めていい風潮になってもらいたいものだ もし自分の親がそんな選択をしたらと考えたけど とりあえず自分は親には生きていて欲しいと思っているとは伝えるけど 親の意志決定を翻意させようとまでは思わない そんな選択をしたところまで「らしい」と思ってしまうから 逆に自分顔としての選択の場合 人工透析だったら普通に受けるけど、QOLがどう変わるかによっては消極的安楽死を選ぶかもしれない その選択がわがままと言われるのであれば、それを受け入れた上で自分の意志を通す気がする さて、本題の子供の命について 沙都子に対して物凄い嫌悪感を抱く 子供は作らないと決めているのに避妊することもなくやることやって、妊娠の疑いがわかった時点で堕胎すること前提って、命を冒涜している 自分で最終的な結論を決めていながら、相手もその決定に同意したという既成事実を作ろうとしている それでいて、説得される余地を残しているという上から目線の傲慢さ 駄目だこいつ、受け入れられねぇ 最初から生むつもりがないのであれば妊娠疑惑が湧き上がった時点ですぐに産婦人科に行って堕胎すればいいし もし静生の意志を確認するにも違った聞き方になるはず 自分で最初から最後まで闇を飲み込むこともしない 結果的に妊娠はしていなかったという事だけれども もしかして秘密裏に堕胎した可能性もあると疑った ただ、沙都子はそんな責任を自分独りで抱えるような選択はしない 百歩譲ってもし堕胎していたとしたら、陽気にイエーイとハイタッチをしてくる様はサイコパスにしか見えない もしそうなのだとしたら、頭のおかしい奴として気兼ねなく嫌う事ができるのでそれはそれでいいけど 沙都子に対しては本当に嫌悪感 その理由として実体験が元になっているのを後に自覚した トラウマは厄介なものだよ…… そんな中で唯一同意できるのは、配偶者のデリケートな話を平然と共有してしまう事の迂闊さを咎めるところ いくら兄弟とは言え、そんな事は配偶者に断りもなく言うべきではないよな まぁ、作中での沙都子は咎める側だけど、現実では妻もあけすけに情報を無断で共有してしまう事もあるわけで 夫婦間で留めておくべき情報の管理意識を合わせるのは大事だと思う あと、途中で差し込まれる少女との対話 まぁ、生まれてくる子供との対話と想像してしまうのもまぁ仕方がない 舞台のときってこんな仕掛けしてもすぐにわかるし、小説オリジナルの展開なんですかね?
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母の尊厳死と妻の妊娠騒動。母のこのまま死なせて欲しいという願い、妻の子どもは要らないという本音。これはワガママなのか?2つの生命の選択を狭られる。どういう結論が出るのかドキドキしながら読めた。身内のこととなると難しいよね。家族とは、自分が自分であることや幸せの意味を考えながら読了...
母の尊厳死と妻の妊娠騒動。母のこのまま死なせて欲しいという願い、妻の子どもは要らないという本音。これはワガママなのか?2つの生命の選択を狭られる。どういう結論が出るのかドキドキしながら読めた。身内のこととなると難しいよね。家族とは、自分が自分であることや幸せの意味を考えながら読了。とても読みやすかった。
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とても読みやすい。妊娠、養子、中絶、尊厳死等価値観の違いをどうやってうめるのか。現実問題ありそうなことばかり。とても普通な話なのに、ナルホドとー感心した。
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