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音楽が鳴りやんだら
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2022/08/09 |
JAN | 9784163915814 |
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音楽が鳴りやんだら
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商品レビュー
2.6
9件のお客様レビュー
これがライトノベル部門にいくとグラスハートになるのかというような 破滅へむかっていくミュージシャン
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何でこの本を読んでしまったんだろう。後悔。 バンドの成長物語のような、ただあらすじを追ってるような淡々とした前半。それでも続きが気になって読んでいた。中盤以降、段々と精神が崩壊していくような展開に。終盤ついていけなくなり読むのを断念。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
高橋弘希著『音楽が鳴りやんだら = when the music stops』(文藝春愁) 2022.8.10発行 2023.3.18読了 高橋弘希氏の作品は、そのほとんどが暴力や死に満ちている。この作品も同様である。しかしながら、本作は初の長編小説ということもあり、これまでの高橋作品にはなかった要素が取り込まれている。 その一つはところどころに挟み込まれている笑い要素である。高橋弘希氏は、エッセイなどで、よく面白いのか面白くないのかよく分からない笑い要素を滑り込ませてくるが、この小説にはその文体がいくつか紛れ込んでいる。特に4章まではその傾向が強い。私は高橋作品に笑いを求めてはいないので、正直、「高橋弘希も、ついに大衆受けを狙うようになったのだろうか」とがっかりした気分に陥った。 しかし、中盤に入ると、高橋弘希氏の真骨頂である、残酷でグロテスクな描写が入り、まさに神業としか言いようがない筆さばきに圧巻させられてしまった。ニッパーで自分の腕の静脈を毟るシーンなど目を背けたいくらいだった。 主人公の福田葵はロックスターであり、ゆえに作中で語られる音楽もロックが中心となるのだが、私はロックに興味がないので、作品を本当には理解できないかもしれない。しかし、全てを犠牲にしてでも音楽を追求しようとする姿勢は、どこか芥川龍之介を彷彿とさせられたし、「俺は死なない音楽を創りたい」という葵の発言からは、三島由紀夫『金閣寺』を想起しなくもない。高橋弘希氏は、音楽も小説も作り方は似ていると文芸誌のインタビューで答えたこともあり、葵を高橋弘希その人と見て解釈することもできるだろう。 葵は、当初、果たして自分がロックスターとして本物なのかどうかについて、恐ろしく強迫観念に囚われていた。本物のロックスターであるならば、警察沙汰を起こしたり、自殺したりしなければ、ロックスターとは言えないのではないか? 葵はそうした強迫観念に囚われて事実そのような行為を続けて身を滅ぼしていく。しかし、それに比例して素晴らしい音楽が創造されていくという皮肉。そのような生活を続けることができるはずもなく、だからロックスターが自殺するのは正しいことなんだと最後は引金を自分の口腔に向けて引くことになる。 この作品は、今日の小説表現としては過激すぎると思われる描写がふんだんに盛り込まれている。もともとアンダーグラウンドな描写を得意とする高橋弘希氏が、薬物やセックスといった題材を取り上げるのは時間の問題だったのかもしれない。救いがないわけではなく、展開としては『日曜日の人々(サンデー・ピープル)』に似たような構造を持ち合わせている。高橋弘希氏はただ底なしの絶望を描きたいわけではないのだ。 この小説は、間違いなく高橋弘希氏にしか書けなかった。高橋弘希氏がやらないと意味がない小説だった。 URL:https://id.ndl.go.jp/bib/032292031
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