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紅灯のハンタマルヤ(2) シリウスKC

町田とし子(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 2022/08/08
JAN 9784065288863

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商品レビュー

5

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2023/01/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

もしも「この漫画がすごい」に投票できるなら、間違いなくこの作品に入れる。そのくらいすごい(語彙力) 作品設定だけ見ると「中世日本で魔物を人が共存し、両者間で交わした協定を破る魔や人を裁き、祓う」という割と昔から擦られ続けた陳腐なテーマだけど、舞台が緻密な取材や考証を下地に描かれる元禄時代の長崎の街と当時の風俗に特化、あまりお目にかかったことのない特異な性質の吸血鬼(本性が出ると目に十字架が浮き上がり、そしてマリアやデウスを崇める切支丹でもある)などこの作品独特の要素、さらに1巻終盤より少しずつ描かれ始めた怪異と人の協定のそれぞれの裏が加わり唯一無二の作品に昇華している。 さらにこの巻では島原の乱に関する言及も加わり、日本史という縦軸まで追加されてますます気を抜けない展開に。 人魚にまつわるエピソード『水面の白竜』では、その人魚のキャラデザや出自がまた従来の八百比丘尼のイメージからほど遠い独特なもの(かつ自然で違和感がなく、こういう人魚はアリエル!!)で「こ、これは……もしかしてDズニーの人魚騒動に対するこの作品なりの回答なのでは???」と勘繰ってみたり。 また、この作品実は結末というか悪人への仕置きについては、容赦ないほど怖さを持つ面もあり、この巻では徐々に明らかになるかわいらしい禿の秘密とともに、主人公?ながらこれまで善人面した置物的な存在だった相模しゃんのどろどろとした内面も垣間見え始め、とても無事に完結を迎えられそうになく、発狂エンドも視野に入れておかなくてはいけない予断を許さない状況になってきました!! P.S. 1巻の感想でも書いたけど、ほんまこの作品読んでると江戸時代の長崎で旅行してる気分になる…… P.S. あと何気にタイトル回収しかかってる。

Posted by ブクログ

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