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いまは、空しか見えない 新潮文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2022/07/28 |
JAN | 9784101041414 |
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いまは、空しか見えない
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いまは、空しか見えない
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商品レビュー
4.2
6件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
父親からDVを受けている智佳と、過去のレイプ体験に怯える優亜の二人を主人公に据えたお話で、有り体に言えばつらい体験を克服していくお話。つらい過去のお話は読んでいても辛いのだが、希望を持って生きようとする姿は読んでいて応援したくなる。良作。
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ぜったいにつらいのに、どうして何度も闘う物語に手を伸ばしてしまうのだろう。それはきっと、いつかのじぶんを救いたいからだ。繰り返し立ち上ってくる恐怖と暴力に、なんどでも立ち向かわなければならないからだ。こんな理不尽なことはない、膝をついてもう立ち上がれないと涙も渇れるとき。それでも...
ぜったいにつらいのに、どうして何度も闘う物語に手を伸ばしてしまうのだろう。それはきっと、いつかのじぶんを救いたいからだ。繰り返し立ち上ってくる恐怖と暴力に、なんどでも立ち向かわなければならないからだ。こんな理不尽なことはない、膝をついてもう立ち上がれないと涙も渇れるとき。それでもおもいだすため。ひとびとが繰り返し綴ってきた、絶望とのあまりに尊い闘いの記録と、意志の有り様を。息ができなくなるような苦しみのなか、息をするように求めている。闘い、闘い、疲れはてても。闘う限り「いつか」はくるかもしれないと信じて。
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わーー。。 はじめましての作家さんだった。 よかった。とってもよかった。 痛みや苦しみを力強く打ち砕く。何度でも立ち上がる彼女たちの力強さがまぶしい。 どうにもならない壁にぶち当たった時に、ぜひ読み返したい。 * 父親に抑圧されつづける智佳。大好きなホラー映画監督の講演...
わーー。。 はじめましての作家さんだった。 よかった。とってもよかった。 痛みや苦しみを力強く打ち砕く。何度でも立ち上がる彼女たちの力強さがまぶしい。 どうにもならない壁にぶち当たった時に、ぜひ読み返したい。 * 父親に抑圧されつづける智佳。大好きなホラー映画監督の講演を聴きに密かに向かう東京への道中で遭遇する、同級生のギャル、優亜。 娘に手を上げる夫を止められない母親、雪子。 父親から異常な抑圧を受けたり、レイプされた過去があったり、母親に愛されなかったり。まあまあハードな傷を抱える彼女たちが、閉塞を切り裂いていく。 それも、独りで闘うのではなく、周りの“味方”の力を借りて。 味方。“誰かが手放しで応援してくれる”ってこと。 味方に支えられて飛び立つ。過去と決別する。踏み出す。切り拓く。 * 「夜を跳びこえて」 “あんたは悪くない” 嫌なら逃げればよかった、とか、よく知らない男と二人きりになる方にも非がある、とか。いい加減見飽きた構文だけど、私たちは絶対に負けてはいけない。 優亜がかわいくてつよくて、とっても好き。 自分の弱いところを認めて、信頼した人にさらけ出せる人はとても魅力的だと思う。 最後の書き下ろしショートの優亜が特にかわいくて。幸せになって欲しい。 * そして、山梨という絶妙な立地の閉塞感。県内の大学に進学して、地銀に就職するというエリートコース。
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