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哲人たちの人生談義 ストア哲学をよむ 岩波新書1935
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 2022/07/21 |
JAN | 9784004319351 |
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哲人たちの人生談義 ストア哲学をよむ
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商品レビュー
3.5
3件のお客様レビュー
ストア派とその周辺の思想をフラットに眺め渡すことができる。第5章のパトスについての解説が特に勉強になった。
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自分ができることに専念するよう仕向けてくれたストア哲学。その系譜や哲学を紐解く内容で、啓発本の類いでは触れられないことが知れて、見方が少し変わった。断片的に語録を味わいながら読むのとは違い、どうしてそういう考え方が出てきたか、幸福を考えることから紐解いてくれている。
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来年、人生談義を書こうと思っていて、その参考にと読んでみた。しかし、まあ、案の定、ほとんど理解はできていない。そしてどうでもいいことだけ覚えていたりする。甘い飴はおいしいけれど、最近の熱中症対策の塩味の飴もまたおいしい。たとえを読みながらふと思った。それはさておき、本書を読みなが...
来年、人生談義を書こうと思っていて、その参考にと読んでみた。しかし、まあ、案の定、ほとんど理解はできていない。そしてどうでもいいことだけ覚えていたりする。甘い飴はおいしいけれど、最近の熱中症対策の塩味の飴もまたおいしい。たとえを読みながらふと思った。それはさておき、本書を読みながらいくつか考えたことはある。怒りについて、アリストテレスが「理性が怒りを支配せねばならない」と言ったのに対し、セネカは、「怒りが理性に従うならば、それはもはや怒りではない」と言う。確かに怒りは抑えることができないから怒りである。怒りによって及ぼす害を少しでも減らすには、時間的な猶予を持たせるしかない。しかしだ、子育てにしろ教育の場面にしろ、怒りにまかせて感情的にしかった方が効果が出る場合もあるように思う。いつでも冷静にというのがいいわけではない。自由について、欲望のままに生きるのが自由と言えるのかどうか。それは欲望に支配されているとは言えないか。理性的に、欲望を抑えて、生きていくのが自由な生き方ではないのか。しかし、食べたいときに食べたいだけ食べ、寝たいときに寝たいだけ寝る。他人の自由を侵害しない範囲においてではあるが。自分の体の声に耳を傾け自然な状態で生きる、これもまたよい生き方ではないのか。我々の生活が、あまりにも人工的な決まりに拘束されているとは言えないか。運命について、自分の人生が既に決まっているというのなら、努力は無意味ではないのか。いや、でも努力すること・努力しないことも含めて運命で決まっているのではないか。人との出会いなど偶然の要素が大きいと思うが、それでも、そのときそこにいなければ出会えなかった、それは必然の出来事ではないのか。などなどといろいろと考えてしまう。さて、本当は人間にとって幸福とは何ぞや、ということに対するヒントが欲しかった。まあ、人によって感じ方、受けとめ方は違うのだということだけはわかる。だから、万人にとっての幸福なんていうものはないと考えるべきなのだろうか。そこは程度差と考えておくべきか。いずれにせよ、古代の哲学をひもとくというのは、まずは残された数少ない文書を読みとく、その当時のことばの意味や歴史・文化を知る、そういう必要があるわけで、一筋縄にはいかない。だからこそ、興味深いものでもあるわけだな。エピクテトスを読むべきか?
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