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萩尾望都がいる 光文社新書1212
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 光文社 |
発売年月日 | 2022/07/12 |
JAN | 9784334046200 |
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商品レビュー
3.5
6件のお客様レビュー
残念ながらリアルタイムでは知らないのですが、萩尾望都の作品が、初期のものからずっと大好きです。母の影響です。小さい頃から、英才教育並みに、実家の書棚に並ぶその時代の少女漫画を読んできました。成長して読み返せば、どの時点で読み返したとしても新鮮に新たな感想を持つような、深みがある作...
残念ながらリアルタイムでは知らないのですが、萩尾望都の作品が、初期のものからずっと大好きです。母の影響です。小さい頃から、英才教育並みに、実家の書棚に並ぶその時代の少女漫画を読んできました。成長して読み返せば、どの時点で読み返したとしても新鮮に新たな感想を持つような、深みがある作品ばかり。最近の優れた漫画は映画的だなと思うことが多々ありますが、この時代の少女漫画は、文学的なものが多い。萩尾望都はその頂点では? ちなみに実家の書棚には、竹宮惠子作品は「私を月まで連れて行って」しか並んでなかったです。キュートでオシャレでポップだけど、少しだけ切ないようなSFコメディ。こちらも大好きでなんども読み返しました。 なので、おとなになるまで、竹宮惠子の代表作のトーンは知らなかったです。大泉時代の確執も知らなかった。萩尾望都と竹宮惠子を似ていると括る向きもあるのは知っていましたが、全然違う気がするのになと思っていました。この評論本を読んで、その解説に、なるほど!と思いました。竹宮惠子にブレーンや原作者がいたのも初めて知りました…「私を月まで連れて行って」だけトーンが違うのは、その作品はブレーンがついていなかったからとかかしら…?なんて想像しちゃいました。
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[図書館] 読了:2022/10/18 最初「ユーリのサイフリートへの敗北」とか書いているところが目に入り、わー、やっぱり男性視点だとこう見えちゃうのかー、と思ったが、萩尾作品への愛は伝わった。めちゃめちゃ竹宮惠子嫌いやなと。 「1949年生まれは(中略)戦後教育で育った人た...
[図書館] 読了:2022/10/18 最初「ユーリのサイフリートへの敗北」とか書いているところが目に入り、わー、やっぱり男性視点だとこう見えちゃうのかー、と思ったが、萩尾作品への愛は伝わった。めちゃめちゃ竹宮惠子嫌いやなと。 「1949年生まれは(中略)戦後教育で育った人たちですが、学校で受けた教育と社会実態の乖離が大きく、特に女性の戸惑いと軋轢は酷かったろうと察せられます。戦前に教育を受けた親世代との「世代の断絶」が深刻だったことでも知られています。」
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
当然、SF漫画の大傑作『11人いる!』にひっかけたタイトルだろう。どうせなら「!」も付ければよかったのに。それほどの、なかなかの力作だった。 あいにく、自分は、当時は妹の持ち込んだ少女漫画を盗み見するくらいにしかそちらの世界には触れていないので、『11人いる!』以外は、その続編を少しと、『ポーの一族』『トーマの心臓』あたりを、後追いで読んだ程度。『11人いる!』のテイストと違って、正直、のめり込めなかった。 また、読んだタイミングも後追いで、1975年当時ではなかった。 「まず強調しておきたいのは『11人いる!』が1975年の作品だということ。つまり劇場版『宇宙戦艦ヤマト』(1977)や『未知との遭遇』(同、日本公開は翌78)や『スターウォーズ』(同、日本公開は翌78)より前で、SFブームに乗った作品ではなく、その先駆けだったという点です。」 1982年の『ブレードランナー』より前だったとは思っていたが、ヤマトやスターウォーズよりは後に読んだ印象だ。人類の未来、科学の進歩に夢も希望もあった当時の空気が横溢しているのは、当時も感じてはいたように思う。 「(「爆発会社」で描かれた)臨海地区に立ち並ぶ未来の都市建設群は、同年三月から始まる大阪万博のパビリオン群を先取りしたかのようでした。(中略)当時の萩尾は「人類の進歩と調和」に期待を抱いていたのではないでしょうか。」 ともかく、著者による萩尾望都絶賛は、厭味がなく気持ちよい。 残念ながら、作品を追っての変遷や、細かい描写による表現の分析にはついていけなかったが、それでも、昭和における少女漫画の立ち位置や時代が求める表現の模索などに関しての俯瞰的な考察は、非常に面白かったしためになった。 70-80年代は、『ドカベン』『ブラックジャック』などの「チャンピオン」系から、やがて『Dr.スランプ』『北斗の拳』の「ジャンプ」系に触れてきたので、それらいわゆる少年漫画の作品をとらまえて、本書のような分析は可能だろうか?と思いながら読んだりもした。ジェンダー云々による比定はいけないのかもしれないけど、少女漫画との差を思い知る感がある。 ジェンダーといえば、今回改めて『11人いる!』は復習しておいたが、確かに、まだあの当時は女性の社会進出は(『11人いる!』では大学進学ですら)珍しい存在として扱われている。主人公タダの相方フロルの言動の端々にも「女なんか」や、「女になってやってもいいよ」と、女性を男性より下に見た発言がちらほらと出てくる(両性具有で今後性別を選択する種族という設定で、キャラとして「男になりたい」という役割を担わされていたということもある)。 本書にも、 (「11人いる!」の中で)受験生の中に女性がいることに男たちが驚く場面があることは、女性の社会進出がまだ一般的ではなかった当時の社会認識を反映していました。」 と分析している。 斯様に、本書では、萩尾望都、萩尾作品についてだけではなく、その社会的背景、その他の少女漫画作家や男性作家との関係、位置関係、さらには日本の戦後漫画史も俯瞰して見せてくれて、非常に読み応えのある内容になっていた。 あいにく、自分が、せいぜい庄司陽子の『生徒諸君!』や、大和和紀『はいからさんが通る』、美内みずず『ガラスの仮面』などの有名作品、里中満智子の短編作品などを著名作家の作品にしか触れてこなかったので、作者の深い考察にはとうていついてはいけなかったが、こうした趣味の分野を深掘りしていく作業は、さぞや楽しかったのだろうなと、その文章が発する熱量を羨ましく感じながら拝読した。
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