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祖父の祈り ハヤカワ・ミステリ
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 早川書房 |
発売年月日 | 2022/07/06 |
JAN | 9784150019815 |
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祖父の祈り
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商品レビュー
3.8
7件のお客様レビュー
未知のウイルスが蔓延したことにより荒廃した世界。その世界を生きる老人、老人の娘、娘の息子。ただし未知のウイルスも、登場人物たちも、その固有名詞を排して描かれている。とはいえ、本作が新型コロナウイルスが流行した2021年に刊行されたのは注記しておくべきだろう(日本で翻訳されたのは2...
未知のウイルスが蔓延したことにより荒廃した世界。その世界を生きる老人、老人の娘、娘の息子。ただし未知のウイルスも、登場人物たちも、その固有名詞を排して描かれている。とはいえ、本作が新型コロナウイルスが流行した2021年に刊行されたのは注記しておくべきだろう(日本で翻訳されたのは2022年)。1942年生まれの著者が79歳で出版した作品である。荒廃した世界においては本来の警察は崩壊しているらしく、“金バッジ”と呼ばれる存在が不法者を取り締まっている。そんな世界を舞台にしてはいるが、主眼が置かれているのは、先に書いた老人たちの一家である。 本作のメイン登場人物である老人は、その年齢ゆえに多くの過去を持っている。200ページ超ほどの本作の中でも、過去を語る場面が何度か出てくる。そんな老人を中心に据えられて展開される本作は、それほど大きな事件が頻発するわけではない。非常にミニマルな作品と言えるだろう。そういう意味では手軽に読める作品ではある。中盤以降には、老人の孫(娘の息子)がキーマンとなる展開が用意されており、読みどころのひとつとなっている。ラストには、こんな荒廃した世界における希望が示されているようでいて、どこか物悲しさが漂う。著者によるその他の家族小説にも興味が湧いたので、いずれそちらも読んでみたい。
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ウイルスのパンデミックにより国の機能は停止。 自分の身は自分で守るしかない。 老人は娘と孫のため、崩壊した世界のありとあらゆる物と対決しなければならなかった。 絶望だけではなく、希望も描かれている(と、思いたい) とても読みやすかった。 ヒデミス!2022 選書で手にした一冊。
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コロナ禍の影響が大きく反映されたディストピア小説。 ディストピア物らしい大事件が起きそうで起きない、老人が過去を懐かしみながら退廃した世界を家族とサバイバルする日常を描いているのが独特。 事件が起きそうな材料が出てもスルーするからモヤっとする。でもラストは良い。
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