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非行少年たちの神様
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非行少年たちの神様

堀井智帆(著者)

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非行少年たちの神様

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 青灯社
発売年月日 2022/06/29
JAN 9784862281210

非行少年たちの神様

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2023/09/17

タイトルは、著者が担当した子が著者を評して言った言葉なのだそう。本書を読むと、そう表現したのも頷ける。 何を見て、だったのかが全く思い出せないのだが、何かの本に出てきたか、ネット記事だったか、そこで本書の一部を目にし、読んでみた。 以前の仕事で少年サポートセンターとは関わりがあ...

タイトルは、著者が担当した子が著者を評して言った言葉なのだそう。本書を読むと、そう表現したのも頷ける。 何を見て、だったのかが全く思い出せないのだが、何かの本に出てきたか、ネット記事だったか、そこで本書の一部を目にし、読んでみた。 以前の仕事で少年サポートセンターとは関わりがあり、どんなところなのかは何となく知ってはいたが、ここまでできる職員が果たしているのだろうかと。著者の責務を超えた行動には脱帽しかないが、同時に、おそらく、非行少年や、その他成育環境に恵まれずに暮らしている青少年たちに必要なのは、こんな風に、仕事の枠を超えて、人間対人間として、関わり続けてくれる大人なのだよな、とつくづく思う。 本書内で著者も言っているが、支援に携わる大人は、やはり仕事で携わっている人が多く、であるとどうしてもその仕事としての枠に捕らわれてしまう。仕事である以上、仕事を離れる時間というのも絶対的に存在するわけで、そういう時間が必ずあるということは、支援にも一定の制約がどうしても生まれるということだ。でも、人と関わることは、毎日の暮らしがその対象なのだから、どうしても今、ということだって必ず起きる。なにも、9時17時の時間枠を守ってくれるわけではない。むしろ、そんな時間帯以外で何かが起きることの方が多い。それを、本当にそれこそ24時間営業で、プライベートの時間空間を割いて、少年たちに寄り添ってきたのがこの著者なのだ。 ここまで出来たら理想、だけどできるわけがない、と諦めにも似た気持ちで読んだ。 少年たちとのかかわりの場面は、何度も涙がでた。 彼らが表出している問題行動は、荒んで破壊的かもしいれないけれど、その根っこは実はとてもささやかな、でも重大な、生きる者としての切なる願いなんだということを、改めて感じた。 人が生きづらさを抱えるとき、そこにあるのは、人として根源的な満たされない願いなんだな。非行も虐待も引きこもりも、たどれば元は同じところへ行きつく。

Posted by ブクログ

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