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GHQは日本人の戦争観を変えたか 「ウォー・ギルト」をめぐる攻防 光文社新書1204
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 光文社 |
発売年月日 | 2022/06/14 |
JAN | 9784334046132 |
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GHQは日本人の戦争観を変えたか
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江藤淳によって広まった「GHQによる洗脳言説」を検証する内容で、詳細な史料批判によりその歴史的経緯が論じられている。結論としては「自虐史観」が言われ始めるのは70~80代の「土下座外交」からで、90年代の「つくる会」から盛り上がるものであり、GHQの政策には直接的な関連性は認めら...
江藤淳によって広まった「GHQによる洗脳言説」を検証する内容で、詳細な史料批判によりその歴史的経緯が論じられている。結論としては「自虐史観」が言われ始めるのは70~80代の「土下座外交」からで、90年代の「つくる会」から盛り上がるものであり、GHQの政策には直接的な関連性は認められないものの、WGIPが発端と考えるのも無理のない解釈であり、間接的な関連性は認められると評価している。 大筋では占領政策によって民主主義化・自由主義化・平和主義化が行われ、それが定着したと言えるだろうし、他方で戦後の時代状況の変化にもかかわらず、所謂「閉ざされた言語空間」から脱却できずに非現実的な「絶対平和主義」が唱えられている側面もあるとも言える。そして、その起源が占領政策にあるとするのは間違いとは言い切れない。が、細かく見て行けばそれが粗い議論であるという事を本書は提示している。 所詮戦争は勝者によって裁かれるものだし、勝者の都合のいいように「洗脳」されていく部分はあるものの、戦前の「閉ざされた言語空間」によって「真実」を知りえなかったのもまた事実である。様々な思惑や時代状況によって戦争観は変化するのだろうし、それは今日でも継続していることがよくわかる良書である。
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何もしなかった罪… それは今の時代を生きる自分に対しては、何もしようとしない罪と言っていいのだろうと思った。
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