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GHQは日本人の戦争観を変えたか 「ウォー・ギルト」をめぐる攻防 光文社新書1204
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 光文社 |
発売年月日 | 2022/06/14 |
JAN | 9784334046132 |
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- 新書
GHQは日本人の戦争観を変えたか
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戦争の本質は、負かした国の精神(正確に言えば『憲法』)を思い通りに染め上げることだ、とはルソーの言葉である。どうやら土地も奴隷も本質ではないらしい。本書にあるようにGHQがプロパガンダをやろうとしたことは確かだ。日本国民の精神を彼らの理想に合うように変えようとしたプロパガンダは、...
戦争の本質は、負かした国の精神(正確に言えば『憲法』)を思い通りに染め上げることだ、とはルソーの言葉である。どうやら土地も奴隷も本質ではないらしい。本書にあるようにGHQがプロパガンダをやろうとしたことは確かだ。日本国民の精神を彼らの理想に合うように変えようとしたプロパガンダは、しかし、成功したのだろうか?昨今、一部で盛んなの陰謀祭の一角を占める保守系陰謀露店では、日本人の精神はGHQに洗脳されたという言説がしばしば叫ばれているという。この言説は、かつて1人の文芸評論家が著した本を拠り所としている。江藤淳の『閉ざされた言語空間』だ。江頭のこの本には、しかし、問題がある… 以上が本書の大まかな骨格である。一部の保守論壇が愛するの洗脳言説を、著者の賀茂道子氏が終始、冷静に丁寧に検証していく。 本書は全5章だが、洗脳言説の話は4章までである。最終章は、戦後の映像作品を通して、有名なA級ではなく、捕虜虐待向けのBC級の戦犯についてを考える章になっている。あまり扱われない内容だけに新しい視点を得ることができて、さらに、敗戦から現在に至るまでの日本人の戦争認識の変化への理解が深まるため、1〜4章の理解の手助けにもなりそうである。
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江藤淳によって広まった「GHQによる洗脳言説」を検証する内容で、詳細な史料批判によりその歴史的経緯が論じられている。結論としては「自虐史観」が言われ始めるのは70~80代の「土下座外交」からで、90年代の「つくる会」から盛り上がるものであり、GHQの政策には直接的な関連性は認めら...
江藤淳によって広まった「GHQによる洗脳言説」を検証する内容で、詳細な史料批判によりその歴史的経緯が論じられている。結論としては「自虐史観」が言われ始めるのは70~80代の「土下座外交」からで、90年代の「つくる会」から盛り上がるものであり、GHQの政策には直接的な関連性は認められないものの、WGIPが発端と考えるのも無理のない解釈であり、間接的な関連性は認められると評価している。 大筋では占領政策によって民主主義化・自由主義化・平和主義化が行われ、それが定着したと言えるだろうし、他方で戦後の時代状況の変化にもかかわらず、所謂「閉ざされた言語空間」から脱却できずに非現実的な「絶対平和主義」が唱えられている側面もあるとも言える。そして、その起源が占領政策にあるとするのは間違いとは言い切れない。が、細かく見て行けばそれが粗い議論であるという事を本書は提示している。 所詮戦争は勝者によって裁かれるものだし、勝者の都合のいいように「洗脳」されていく部分はあるものの、戦前の「閉ざされた言語空間」によって「真実」を知りえなかったのもまた事実である。様々な思惑や時代状況によって戦争観は変化するのだろうし、それは今日でも継続していることがよくわかる良書である。
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何もしなかった罪… それは今の時代を生きる自分に対しては、何もしようとしない罪と言っていいのだろうと思った。
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