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ソロ沼のものがたり
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 2022/05/28 |
JAN | 9784001160376 |
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ソロ沼のものがたり
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商品レビュー
4.8
6件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
『しでむし』『ぎふちょう』『つちはんみょう』などの絵本で知られる、舘野鴻による初の童話集。 これまでの絵本での抑えに抑えた筆致と比べると、はるかに饒舌ながら、それでも硬質さを失わない文体が心地良い。 生き物であることをやめようとした蛙の伝説から始まり、無常の中で皆が滅んでいく蜻蛉たちのレース、戦争から逃れられない筬虫の部族の話など、穏やかな語り口の中に苦みを感じる話が多い。しかし、本書の最後に収録された『かえるのヨズ』で、今際の際の山椒魚が言ったように「こうやって這って歩いてると、ほら、おまえみたいなやつに会うだろ? それでいいってわかったのさ。何かに、だれかに出会う。それだけでもう十分。」ということになるのかもしれない。たとえそれが相手を食う、相手に食われるという出会いであっても、(または本書で一番甘くロマンチックなジャコウアゲハ同士の出逢いであっても、)生命が繋がり続けることの鮮やかさを、ひたすらに本書は描いているのだと思う。 ファンタジーとして書かれた本書でも、作者がこれまでは絵本で、昆虫たちのリアルな生態を通して描いてきた思想が一貫して表現されていて、その力強さを感じさせられる。
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なんて美しい作品なんだろう。 内容ももちろんだが、紙のあたたかさ、植物が丁寧に描かれた優しい色合いの挿絵と、文字の配置。すべてが考えられている。 何百年と続く自然の営み。生きて子孫を残し、いずれ死ぬ一連の流れ。虫や鳥などの思いで、伝えられる言葉が深い。 何度も読み返したくなる文...
なんて美しい作品なんだろう。 内容ももちろんだが、紙のあたたかさ、植物が丁寧に描かれた優しい色合いの挿絵と、文字の配置。すべてが考えられている。 何百年と続く自然の営み。生きて子孫を残し、いずれ死ぬ一連の流れ。虫や鳥などの思いで、伝えられる言葉が深い。 何度も読み返したくなる文章。 2回目は自然と、生き物の配置図を描きながら味わった。 人間も古来からの生き方として、自然の中にいるのが、一番落ち着く。 だから、この作品は良い。
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昆虫などの細密な挿絵が得意な絵本作家、福音館書店でまったく作風の違う月刊絵本を二種類同時刊行して印象に残っていたところにファンタジー小説まで…。
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