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死刑について
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
| 発売年月日 | 2022/06/17 |
| JAN | 9784000615402 |
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死刑について
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商品レビュー
4.3
69件のお客様レビュー
死刑について。私はどちらかと言うと存置派だと思ってたけど、これを読んで、被害者の気持ちは?などといった感情だけで人の人権(生存権)を判断する怖さを感じた。現代学校現場で行われている人権教育は相手の気持ちを考えるばかりにフォーカスしているが、到底受け入れられないような相手(例えば犯...
死刑について。私はどちらかと言うと存置派だと思ってたけど、これを読んで、被害者の気持ちは?などといった感情だけで人の人権(生存権)を判断する怖さを感じた。現代学校現場で行われている人権教育は相手の気持ちを考えるばかりにフォーカスしているが、到底受け入れられないような相手(例えば犯罪者のような)にも基本的人権が存在していることを教育すべきと言う意見がなるほどと思った。言ってしまえば暴力である死刑で解決することの怖さを知っておくべきと感じた。また、すでに死刑廃止されている欧米などの国家でも、廃止決定当時は存置派が圧倒的な数を占めていて驚いた。最高刑が無期刑などに置き換われば、必然的に受け入れるしかなくなるのかもなと思う。被害者(遺族)が加害者をゆるさないことと死刑廃止を望むことは両立することも覚えておきたい。生まれながらに犯罪者ばかりではなく、その生育環境などがそうした可能性もあるので自己責任論になり、そういう者は排除されるべきという考えは危険。筆者の言っていたように、立法と行政の失敗によって生まれた逸脱者を司法がなかったことにすることはあってはならないと感じた。こういう議論では廃止派が存置派を間違っている、劣っているという風に捉えて、説得させようとしてくる感じがして苦手だったけど、筆者にはそういうのを感じなくて良かった。法学部出身の作家という肩書きも面白かったし、筆者の作品を色々読んでみたいと思った。
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読みやすい。分かりやすい。死刑制度についてじっくり考えたことはありませんでしたが、ふと目にして、軽い気持ちで読み始め、1時間くらいで読めました。死刑廃止については、どちらかと言えば反対派でしたが、じっくり考えてというより、感覚的に反対していたなと反省。著者が言う、優しい世界を目指...
読みやすい。分かりやすい。死刑制度についてじっくり考えたことはありませんでしたが、ふと目にして、軽い気持ちで読み始め、1時間くらいで読めました。死刑廃止については、どちらかと言えば反対派でしたが、じっくり考えてというより、感覚的に反対していたなと反省。著者が言う、優しい世界を目指したい、に大変共感しました。殺人などの重大な犯罪を犯した人を死刑にすることで、排除する、いなかったことにするということを続けていっても、また新しい犯罪者が生まれるだけ、それよりも犯罪被害者への支援に力を入れるべきと言う考えに目から鱗が落ちました。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
死刑制度がある日本に生まれて犯罪の程度で死刑になることがあるというのが当たり前だったので、恥ずかしながら死刑制度の是非について考えたことがなかったが、『ある男』で死刑制度についての記述があり詳しく知りたいと思い読んだ。 死刑制度存置派も廃止派もどちらも読みやすい内容だったと思う。 著者が、殺人事件の被害者に焦点を当てて遺族に共感しながら物語を書く中で、死刑制度に対する感情が変わったというのが興味深かった。 ・自分の死が恐いということと、相手の死がどうだったのかということは、交換可能ではありません。 ・根本的な問題が解決されていない以上、〜〜〜 これは行政や立法の不作為と言ってもよいでしょう。 『母という呪縛、娘という牢獄』を思い出した。社会福祉が機能していないという感想を持ったが、本書でも行政の問題として記述されている。 社会的な要因が影響するものに対して、自己責任論で個人のみの責任として死刑にするだけで問題が解決するのか、というのは死刑制度だけに言えることではなく社会に生きる人間として常に持っておきたい考えだ。 また、なぜ死刑が支持され続けるのかの章で「日本の人権教育が失敗している」という視点の記述があったが、この考えは他の本でも見たことのあるもので、人権に対する認識を感情に依るものにしてしまうことの危うさは深く共感できた。 ただやはり実際に人を殺した人間が出所すると近くに住んだり関わったりすることは恐ろしいし避けたいというのが個人の感情で、どのくらいの期間収監されるかなど刑罰の重さ・更生のための取り組みは重要になると思う。 日本において死刑制度を廃止することになれば、刑罰の見直しは必要不可欠だろう。 死刑制度が廃止されている他国の刑罰についての本も読んでみたい。 少ないページ数でも、とても学びのある1冊だった。
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