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集団浅慮 政策決定と大失敗の心理学的研究
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集団浅慮 政策決定と大失敗の心理学的研究

アーヴィング・L.ジャニス(著者), 細江達郎(訳者)

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集団浅慮 政策決定と大失敗の心理学的研究

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新曜社
発売年月日 2022/05/20
JAN 9784788517707

集団浅慮

¥4,290

商品レビュー

4

4件のお客様レビュー

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2024/09/07

モデル化されている点、豊富な事例に基づく点を評価。ただし、日本の太平洋戦争における意思決定の間違いもこのモデルでは説明できるかも。 長いので、とりあえず第一章概観と、第11章まとめ、をよめばよい。これでさらに研究してみよう。以下要点。 ◯取り組んでいる課題の良い解決策を探す ...

モデル化されている点、豊富な事例に基づく点を評価。ただし、日本の太平洋戦争における意思決定の間違いもこのモデルでは説明できるかも。 長いので、とりあえず第一章概観と、第11章まとめ、をよめばよい。これでさらに研究してみよう。以下要点。 ◯取り組んでいる課題の良い解決策を探す ✖️仕事仲間の承認を得る ⬜︎我々意識が高まった時に一致を求める行動 ⬜︎意見が異なる者たちが排除される ⬜︎グループダイナミクス、集団力学 ⬜︎ 集団伝染(模倣、同調)→ A パニック、スケープゴート、暴力行為、集団狂気 B 思慮のない同調、集合的な誤判断、警戒の欠如、過度なリスクテイク ⬜︎最高指導者が補佐官たちを、自分の誤った提案に盲目的に賛同するように操作する(無意識に)→補佐官はあからさまに疑問を表明することを妨げる。優秀でも、おこがましいと考えたり、軟弱と思われたくないがために、上に対する意見を差し控える。 ⬜︎集団の特徴 ・集団の過大評価(力と道徳性)、不敗幻想 ・閉鎖性 ・全員一致への圧力 ・指示的リーダーシップの発生 ⬜︎集団凝集性を高める社会的報酬 ・友情 ・威信 ・拡大された能力 ⬜︎凝集性・団結の高い集団 過度の時間的な圧力 内集団の圧力から生じる精神的効果、現実検証、モラル判断の低下 ①外集団を非人間的であるとするステレオタイプ的イメージを作り上げる、かつ、自分たちが不敗であると考える ② 他の選択肢の評価をしない、無視する ③ 判断の極端化(極端な保守または危険) ⬜︎合理的意思決定の制限 ①人間の情報処理能力 ②情報収集の限界 ③ミニマムコスト戦略(最低限の目標を満たす道筋を探ろうとする) ⬜︎対策 ・グループの分散、それぞれのグループの意見を対立させる ・リーダーは中立 ・批判的思考の推奨・反論・疑問 ・意見を変えることを許容・推奨 ・意見を求める ・批判役、悪魔の代弁者を設定した上での議論 ・外部の人間を時々入れる ・すべての欠点を徹底的にレビュー

Posted by ブクログ

2023/11/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 アレクサンダー・ジョージは、エクスコムのメンバーの多数は、統合幕僚会議の即座の軍事対決という威嚇の最後通牒を送るべしと迫る圧力に抗して、「強制外交」という混合戦略を採用し、そこには「取引き、交渉、強制的脅しと共に、妥協も含まれていた」と指摘している。大統領とエクスコムが立場が逆だったらどう対応するだろうかを考慮することなく、敵の首脳についての通常のステレオタイプ的方法で考えたならば、必要とされる抑制をすることをおそらくなかったであろう。これが基本的にロバート・ケネディが引き出した結論であった。「キューバミサイル危機の最終的教訓は、自分たち自身を相手の国の立場に置いてみることの重要性である。」  統計学を訓練された専門家を含む、あらうる人々は、重要な決定をするとき、自分に利用できる情報から推論を引き出すという間違いをするーー「容易に生々しくイメージすることのできる出来事の確率を過大に評価し、代表性についての情報に過剰なウェイトを置き、基礎的な割合についての情報を無視し、少ないサンプルからの証拠に過剰に頼り、偏ったサンプルからの証拠を除外することに失敗する。」誤算のこれらの源泉がすべてない場合でさえも、最適な選択に到達するために輻輳した情報を処理しなければならない莫大な過剰負荷という事実だけでも、能力があり有能な意思決定者たちが単純な決定ルールに頼ってしまい、当面する問題の非常な複雑性を考慮し損ねてしまうに十分なのである。さらにまた、自我防衛傾向とあらゆる種類の自尊バイアスがあり、最も役に立つ現実的情報を獲得しそれを批判的に評価するという努力をするよりも、希望的思考に落ち込ませがちとなるのである。

Posted by ブクログ

2023/05/20

集団浅慮について、社会心理学者が豊富な実例研究とともに説明した本。 集団浅慮はグループシンクを和訳したもので、凝集性や集団規範への同調圧力の強いグループで強いストレス下でおきる決定の失敗。 ピッグス湾事件、朝鮮戦争で中国参戦を招いた米軍の進撃、真珠湾の米軍、ベトナム戦争のエスカレ...

集団浅慮について、社会心理学者が豊富な実例研究とともに説明した本。 集団浅慮はグループシンクを和訳したもので、凝集性や集団規範への同調圧力の強いグループで強いストレス下でおきる決定の失敗。 ピッグス湾事件、朝鮮戦争で中国参戦を招いた米軍の進撃、真珠湾の米軍、ベトナム戦争のエスカレーション、ウォーターゲート隠蔽という集団浅慮の実例、キューバ危機、マーシャルプランという集団浅慮を免れた実例。さらに処方箋として意思決定グループのリーダーがメンバーに互いに批判的評価者となるようにする、リーダーは最初に自分の好みや期待を述べない、下位集団での検討、交代で外部の専門家を招く等々。

Posted by ブクログ

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