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ピヤキのママ
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ピヤキのママ

ペク・ヒナ(著者), 長谷川義史(訳者)

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ピヤキのママ

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 ブロンズ新社
発売年月日 2022/05/19
JAN 9784893097064

ピヤキのママ

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商品レビュー

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2024/11/24
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※このレビューにはネタバレを含みます

絵に惹かれて、図書館で借りる。 設定とか、お話の展開とか、次どうなるの?って思いながらワクワクして読んでたんだけど、え?それで終わりなの?という感じでちょっと肩透かしを食らったような。 奇しくも私は今年母親になったわけだけども、「ムスメのママ」と呼ばれることに慣れていない。慣れるんだろうか。そもそも私自身が子に「ママ」と呼ばれるように仕向けていない(呼ぶなら『お母さん』の方がマシかも。呼ばれ方に関しては考え中)のに、病院とかそのように呼ばれるしかない状況で、だんだん「ムスメのママ」という言葉に囲い込まれてゆく。 それを「いいもんだ」と結論づけられても、現時点で私は自分の気持ちを決めかねているので、戸惑う。 私は、自分の気持ちに即座に気づくのが苦手で、起こったことを反芻して、あーでもないこーでもないと考えて、じわじわと実感と言語化をしてゆく。優柔不断で鈍感で決断力がないと言えばそれまでだけども、厄介なことに私はその反芻の作業が好きなのだ。自分の気持ちに嘘がないように、色んな角度から考えて、納得いくまで考えることが、私は好きなのだ。 朝娘が目を覚まし、私と目が合った時に、満面の笑みで手足を動かす姿を見ると、堪らなく愛おしい気持ちが、溢れる。 その一方で、本を読み聞かせたり、散歩に出かけたりして、少しずつ世界を広げ始めてる娘が、じっと新しいものを観察する様子を見ると、あぁ、1人の人間が、精一杯自分の世界を広げているのだと思うと、そこにいる1人の人間が、自分とは全く異なる回路で世界を構築していくのだという「1人の人間」としての娘を感じる。 そこに「ムスメのママ」という呼称がなんだかしっくりこないなぁ、なんて思う。上手く言えないな…。そう呼ぶしかないの、分かるんだけど、そう呼ばれることを、いいことと認識せずに、違和感は持っていたいなと、思う。なんだかな。

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2024/10/08

たださんの本棚からチョイス 〈韓国の大人気絵本作家ペク・ヒナさんの初期の作品。迫力のある表情のニャンイと、愛らしい動きをするピヤキの組み合わせは、味わい深くて魅力的 長谷川義史さんの訳が、ニャンイのキャラクターにしっくり。〉 白と黒の濃淡で描かれたイラスト 愛するピヤキだけが...

たださんの本棚からチョイス 〈韓国の大人気絵本作家ペク・ヒナさんの初期の作品。迫力のある表情のニャンイと、愛らしい動きをするピヤキの組み合わせは、味わい深くて魅力的 長谷川義史さんの訳が、ニャンイのキャラクターにしっくり。〉 白と黒の濃淡で描かれたイラスト 愛するピヤキだけが鮮やかな黄色 ページを繰るごとに圧倒されるイラストが 「やっかいもののニャンイ」から「ピヤキのママ」へ ≪ この命 守ってみせる 愛こめて ≫

Posted by ブクログ

2024/09/24

 本書(日本版)の発行が2022年だから最近の作品かと思いきや、韓国では2011年に発行され、その後2014年に他社から再発行と、どうやら初期の作品のようで、自称人形いたずら作家のペク・ヒナの絵本としては珍しく撮影したものではなく、手描きの絵本となっている(本来はそっちの方が絵本...

 本書(日本版)の発行が2022年だから最近の作品かと思いきや、韓国では2011年に発行され、その後2014年に他社から再発行と、どうやら初期の作品のようで、自称人形いたずら作家のペク・ヒナの絵本としては珍しく撮影したものではなく、手描きの絵本となっている(本来はそっちの方が絵本らしいのだろうが)。  とは書きつつも違和感は特に無く、というのも、元々撮影する時にいわゆる絵コンテみたいなものは描いていたので、撮影前のものが絵本になったと思って読めばいいし、逆にこれを撮影していたらどんな感じになったのだろうと、想像しながら読むのも楽しい。  そして、なんといっても彼女らしさといったら、表紙の絵だけで独特の存在感を放つ、猫「ニャンイ」のイカした(死語?)表情であり、なるほど、チラッと見ただけで本書に書かれた『ふとっちょで くいしんぼうで よわいものいじめの』雰囲気がよく出ており、まさしく『ふだつきのねこ』だ。  更にあろうことか、ニャンイの大好物が、生まれたてのまだ温かい卵というのだから、親鶏からしたら、まさにやめてくれーと言わんばかりの、その不良行為には目も当てられないものがある、と思ったのだが。   お話の内容は、いたってシンプルながら、敢えて私は懐かしいベタさがあると言いたくて、それは札付きのワルが何をきっかけとして変わるのかを想像してみれば分かるかもしれないことから、そうした部分にこそ普遍的なものがきっと内在しているのであろうと思わせながら、それがどれだけ大切なものなのかということは、実際に当事者になってこそ身を以て感じられるのだということも教えてくれて、また、仮に当事者には決してなれないのだとしても、本書のような絵本を読むことで、我が事のように想像し感じ取ることができることも教えてくれるのである。  そして、その大切なものだけがカラーで描かれているのは、きっとニャンイにとっての世界はそう見えるのだろうと思われながら、更に同じカラーで描かれたものに月が現れることには、まるでそれと同等になれる程の素敵な可能性を秘めた存在だということを含ませている点に、人形いたずら作家の一面だけではない、人間としてのペク・ヒナの一面を垣間見たようで、初期の作品から既にそうした素朴でささやかな幸せに目を向けていたことを、改めて実感することができた。

Posted by ブクログ

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