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キリストにならう
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キリストにならう

フェデリコ・バルバロ(訳者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 ドン・ボスコ社
発売年月日 2022/04/15
JAN 9784886266583

キリストにならう

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2024/01/08

第二の福音書とも言われる『キリストにならう』。 修道者のために書かれたものですが、作者は未だに論争があるようです。 日本の神道においても、国宝級の技術を持ちながら一切自分の名前を残さずに無名のまま歴史に埋もれていった人々がいますが、 永遠無限の神を前に、この世の一切のものを塵芥...

第二の福音書とも言われる『キリストにならう』。 修道者のために書かれたものですが、作者は未だに論争があるようです。 日本の神道においても、国宝級の技術を持ちながら一切自分の名前を残さずに無名のまま歴史に埋もれていった人々がいますが、 永遠無限の神を前に、この世の一切のものを塵芥のような虚しいものとして捉え、ただ神に生涯全振りで、アスリートのように禁欲、自制して生き抜いた清い修道者の魂を見ます。 果たして現代社会に、ここまで聖性のある宗教者は存在するのでしょうか。 もし、生身でそうした、一切のこの世への執着をたって、一点の曇りもない聖性を生きている修道者と出会ったら、 それだけで、私の疚しい知性や成功への憧れや自分らしく生きるとかそんな生き方の軸は大きく揺さぶられ、 その人を前に、一切の罪を告白したいという気持ちに駆られるでしょう。 現代人のほとんどが、宗教というものを、書物の次元、一つの非合理な思想や世界解釈の形レベルでしか捉えていないと思うのですが、 真の霊性に出会った瞬間、 ーーーどう言葉で表現すべきかわからないのですがーーー 語るべき言葉を持ち合わさないほど、 そこに、大きな力が働き、私たちの実存はそこに巻き込まれてしまうでしょう。 聖性というものは、この世の幸福ーーー地位、名誉、名声、富、異性、家族、恋、教養ーーーのすべてを犠牲にしても、 仮にそのことによって、十字架にかけられて命を失なうとしても、 それ以上の価値があるものなのです。 仏陀は、王家を捨て、出家ーーーホームレス、になり、 あらゆる執着をたって、悟りを開きましたが、 この悟りというものも、全世界を捨ててでも至るべき至上の喜びなのでしょう。 しかし不幸か幸いかーーー 現代の資本主義の市民社会において、 私たちは仕事をし、ビジネスをしながら、 永遠、聖性と、生活と欲望とその狭間で生きることが求められています。 正直、わたしには大きく憧れるものの、 全振りは無理としか言いようがありません。 世を捨て、神に全振りをする選択肢は、 比叡山の千日回峰とか北海道の奥地の修道院あたりなどしか思い浮かびません。 しかも、神にとっては、たくさん修行をしたから救われる、 罪人だから救われない、ということはないので、 修道者たちは、「それが一番自分にとって幸せだから」命を捨てるところまでやっていて、救いや義と引き換えにやっているわけではない。 本当に、「神さえあれば他の何も必要ない」というほど、神のみが至上の喜びで、 願わくはそうありたい一方、 私たちは世を捨てるまでには至らない。 その秩序に従って、家庭を聖化していくこともそうですし、 ビジネスをやっていくこともそう。 人間関係やセルフイメージで悩み、いろいろ捉われ、心を汚しながらも、 それでも、聖性を諦めることなく、小さな聖性の火をうちに持ち、 神とともに生きていけたら幸いだと思います。

Posted by ブクログ

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