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明代とは何か 「危機」の世界史と東アジア
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明代とは何か 「危機」の世界史と東アジア

岡本隆司(著者)

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明代とは何か 「危機」の世界史と東アジア

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 名古屋大学出版会
発売年月日 2022/05/16
JAN 9784815810863

明代とは何か

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2022/05/26

「明代はつまらない」という東洋史界での通説を冒頭で紹介しながら始まる構成には恐れ入った。 「つまらない」とされている明代だが、文化経済史的には地方分業体制が確立し、蘇州の文化は花開いていた。史学界の泰斗である宮崎市定と同じ評価になるのはやはり明代に通底する評価になるのだろうか。 ...

「明代はつまらない」という東洋史界での通説を冒頭で紹介しながら始まる構成には恐れ入った。 「つまらない」とされている明代だが、文化経済史的には地方分業体制が確立し、蘇州の文化は花開いていた。史学界の泰斗である宮崎市定と同じ評価になるのはやはり明代に通底する評価になるのだろうか。 明朝の特徴を、皇帝が国家を私物化し皇帝が直接臣民を支配する固い体制で支配しようとするが、現実との乖離に祖法という縛りで対処しきれず、崩壊を迎えたという大きな長い目で記述が繰り広げられる。あとがきで著者本人が言及しているが、まとまった通史というスタイル上、細かな点についてはざっくり割愛されているが明代を通してみるという目的では本全体が一つのテーマに沿って展開されるので理解しやすい。 皇帝独裁体制が確立した明朝だが、ならば皇帝の個性でそれぞれの政治史が大きく左右されるかと思いきや、皇帝による私物化という構造は変わらなかったために本質は変わらなかったとする見解は何やら皮肉なものを感じる。皇帝独裁という体制事態はのちの清朝にも受け継がれたため、それを確立した太祖朱元璋の凄みが改めて伺える。

Posted by ブクログ

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