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復讐 三島由紀夫×ミステリ 河出文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 河出書房新社 |
発売年月日 | 2022/05/03 |
JAN | 9784309418896 |
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復讐 三島由紀夫×ミステリ
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商品レビュー
3.5
6件のお客様レビュー
「レター教室」「潮騒」を読んで、 もう少し読みたいけど、そんなに重たいの無理、 と思っていた時に見つけた一冊です。 作品のふり幅と、 どこまでも生と死と性と美。 短編で、最初の方はすこし読み進める手が鈍りましたが、中盤「水音」以降は面白くなり、スピードアップしました。 「水...
「レター教室」「潮騒」を読んで、 もう少し読みたいけど、そんなに重たいの無理、 と思っていた時に見つけた一冊です。 作品のふり幅と、 どこまでも生と死と性と美。 短編で、最初の方はすこし読み進める手が鈍りましたが、中盤「水音」以降は面白くなり、スピードアップしました。 「水音」「月澹荘奇譚」「孔雀」「朝の純愛」が印象的でした。 「水音」は兄弟で父親を殺そうとする話ですが、 ほの暗くてしけっぽくて不健全なのに、 目が離せない危うい描写が。 「月澹荘奇譚」は夢か現かわからないような雰囲気のなか、真白と真黒と真赤な色彩が入り込んできます。 「孔雀」は美しさに魅せられた物語ですが、「山月記」を思い出しました。 「朝の純愛」は異様で気味悪いけれど、ドラマになるんじゃないかってぐらいの作り物感が。 何が好きなの?と言われるとよくわからないのですが、 さっぱりして綺麗な言葉なのに、 情景が浮かぶような表現だったり、 しっとりとした空気感を感じたりしたあとに、 強烈なインパクトや裏切りのようなものを残したり。 「たとえば裏庭に、向日葵がくずれている。」 という一文がなぜが印象に残っています。 表現というか、言葉の使い方というか。 そして描いていることは、 正直私レベルだと追い付かない部分も。苦笑 それでも、これだけレビューを書きたくなっちゃうのはと思わされます。苦笑
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三島由紀夫がミステリ? そんなことがあるだろうか。そう思って手に取った。もちろん、そんなことはなかった。この場合のミステリは推理小説ではなく、ミステリアスという意味である。「不気味な」と言ってもいいかもしれない。いくつかを除き昭和二十年代に書かれた掌篇で、『仮面の告白』と同時期の...
三島由紀夫がミステリ? そんなことがあるだろうか。そう思って手に取った。もちろん、そんなことはなかった。この場合のミステリは推理小説ではなく、ミステリアスという意味である。「不気味な」と言ってもいいかもしれない。いくつかを除き昭和二十年代に書かれた掌篇で、『仮面の告白』と同時期の初期の作品である。太宰治の自殺もこの頃である。華美な文体や均整のとれた構成は、すでに三島独特の世界を作り出している。「完璧なものは破壊されてはじめて完成する」という独特な美意識もそこかしこに感じる。三島由紀夫入門にちょうどよさそう。
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三島作品は、絢爛たる語彙や文章、人工的な美や観念性など、読者によって好き嫌いが相当ありそうだが、本作に収録された作品は20~30ページほどの短編だし、広義のミステリと言うか、謎の要素の濃い作品が集められているので、とても読みやすいのではないかと思う。 女狂いで、今は脳を患い...
三島作品は、絢爛たる語彙や文章、人工的な美や観念性など、読者によって好き嫌いが相当ありそうだが、本作に収録された作品は20~30ページほどの短編だし、広義のミステリと言うか、謎の要素の濃い作品が集められているので、とても読みやすいのではないかと思う。 女狂いで、今は脳を患い始めた父を殺して欲しいとねだる妹と、頼まれる兄との関係を描いた「水音」。 月澹荘の二代目当主は子供のころから自分では何一つせず人にやらせてそれをジッと見るような人間だったが、その館は40年前に焼失してしまった。そこでは何があったのか、その秘密が語られる「月澹荘奇譚」。 遊園地で印度孔雀が殺され、その前日に孔雀を眺めていた男に嫌疑がかかる「孔雀」。孔雀を殺したのは野犬か、それとも背後に犯人がいるのか。孔雀に魅了された男は警察の囮捜査に加わるが、果たしてその真実は。孔雀の美しさを描く三島の筆が冴える。 その他の作品も読みやすいし、三島入門としてふさわしい短編集。
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