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陰謀論入門 誰が、なぜ信じるのか?
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 作品社 |
発売年月日 | 2022/04/28 |
JAN | 9784861828942 |
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陰謀論入門
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3.5
3件のお客様レビュー
巷に「陰謀論」はあふれかえっているが、そもそも陰謀論とは何だろうか? 過激なもの? 馬鹿馬鹿しいもの? 自分からは遠いもの? 実のところ、意外とぼんやりしたイメージで捉えている人も多いのではないか。 陰謀論をちょっと紐解いてみよう、という1冊。 全体としては250ページほどだが...
巷に「陰謀論」はあふれかえっているが、そもそも陰謀論とは何だろうか? 過激なもの? 馬鹿馬鹿しいもの? 自分からは遠いもの? 実のところ、意外とぼんやりしたイメージで捉えている人も多いのではないか。 陰謀論をちょっと紐解いてみよう、という1冊。 全体としては250ページほどだが、注や索引がつくので、本文は190ページ弱。陰謀論の全貌を解き明かそうというよりは、タイトル通り「入門」書である。 なぜ陰謀論を学ぶのかに始まり、陰謀論の定義や、それをとりまく心理学・社会学・政治学、そして近年の米トランプ元大統領を巡る事例やインターネットとのかかわりなど。 序文で著者は、陰謀論がもたらす問題には2つあり、1つは陰謀論信者がそれに基づいて有害な行動を起こしうること、もう1つは陰謀論を嫌悪する側(特に権力者)が言論や報道の自由を脅かす可能性があることであると述べている。 そもそも陰謀とは何か。 権力を持つ個人からなる少人数の集団が、自分たちの利益のために、公共の利益に反して秘密裏に行動するもの を指す。そして陰謀論とは 過去、現在、未来の出来事や状況の説明において、その主な原因として陰謀を挙げるもの を言う。言葉の定義としては本当にその陰に陰謀がある場合もない場合も含むが、実際使用される場合は、根拠の薄いものを指していることが多いだろう。陰謀の確たる証拠が提示されるまでは、陰謀論は陰謀論のままであり、逆に証明がなされれば本当に陰謀であったということになる。 近年は陰謀論が盛んに起こっているようにも見えるが、実際のところ、この種の陰謀論というのは昔から変わらずあったようで、それだけ人々が「権力」を信用してこなかったということなのだろう。 インターネットが陰謀論を助長していると見る向きもあるだろうが、これはどちらかというと補助的な役割と考えた方がよさそうだ。人間の思考にはバイアスがあり、陰謀論に囚われがちな人は、そうした情報に引き寄せられる。インターネットはその人の興味がある情報に近いものを提示してくる働きがあるため、バイアスが強化される傾向はある。とはいえ、それは一部の話で、ネット上では、権威ある公的情報の方が力を持つようだ。 右派・左派などの政治的信条の相違で陰謀論に走る傾向には違いはさほどなく、最近の例ではトランプ支持派でも反対派でも、陰謀論に囚われることはある。 危険なのは、陰謀論者が陰謀論を元に過激な行動に走ること、そしてそれに対して権力側が極端な対策を取ることだ。 人は誰しも、偏見から完全に自由にはならない。また、情報の海の中で、すべての情報が確かなものかどうか確かめることは不可能だ。 そうであれば、誰もが1つや2つ(またはそれより多くの)陰謀論を信じていると考えてもおかしくはない。 結局のところ、自らのバイアスを自覚しつつ、可能な限り確からしい情報を収集すること、そして政治家には陰謀や陰謀論に与しやすい人物を選ばないこと、といった、地道な対策を取っていくしかなさそうである。
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とかく眉を顰められがちな「陰謀論」に対して、真摯に向きあいわかりやすく解説してくれている、まさに「入門書」な一冊。 ・国籍、人種、政治信条、老若男女問わず、誰でも一つくらいは陰謀論に与している。 ・ネットの影響は全くないわけではないが、新メディアとして妥当なもの。 など、いくつか...
とかく眉を顰められがちな「陰謀論」に対して、真摯に向きあいわかりやすく解説してくれている、まさに「入門書」な一冊。 ・国籍、人種、政治信条、老若男女問わず、誰でも一つくらいは陰謀論に与している。 ・ネットの影響は全くないわけではないが、新メディアとして妥当なもの。 など、いくつかあった思い込みをデータをもとに粉砕してくれた。
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昨日安倍元首相が演説中に狙撃され、亡くなった。 本著を読みかけでニュースを聞いたが、何だかタイムリーな巡り合わせである。安倍晋三が特定の団体の首謀者と考え、殺害に至ったとの事。ネットの安倍晋三叩きが助長したのではという論調や、無敵の人を生み出す社会を考え直すべきという意見もある...
昨日安倍元首相が演説中に狙撃され、亡くなった。 本著を読みかけでニュースを聞いたが、何だかタイムリーな巡り合わせである。安倍晋三が特定の団体の首謀者と考え、殺害に至ったとの事。ネットの安倍晋三叩きが助長したのではという論調や、無敵の人を生み出す社会を考え直すべきという意見もある。真相は分からない。だから、容疑者が陰謀論に取り憑かれていたのか、或いは、これを見た我々が因果律を想像で創作し、つまり別の陰謀論に加担する事になるのか、ハッキリしない。言えるのは、正誤は解らぬが、そこには必ず何かしらの思想があって、動機になっているという事だ。 公然の事実とは異なる因果を見抜こうとする論、行為を、陰謀論と言うのだと思う。実際には見抜けていない事が多く、事実無根だが、ある領域の人はその裏物語に磁石のように吸い付けられる。身内にいると厄介で、最近では、ワクチン陰謀論の説得に苦労した人もいるだろう。もはや、宗教論争であり、身の危険を及ぼさない限りは、説得を放棄した方が良い。人それぞれのナラティブ、論理構成要素だ。 本著は、Qアノンや疑似科学、フェイクニュース、超常現象などを例示しながら、なぜ、陰謀論が生まれるのか、誰が陥穽にはまるのか、即陰謀論として扱う事のリスクについてもバランス良く、解説を試みる。知識を得る、と言うより、一緒に考えさせられる読書だった。そして悲しくも、そのケーススタディが安倍晋三さんになってしまった。
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