学校はうたう

杉本深由起(著者), 松田奈那子(絵)

• 販売会社／発売会社: あかね書房
• 発売年月日: 2022/04/19
• JAN: 9784251099549

商品レビュー

2024/02/23

あら、かわいい。
学校の道具たちが語りかけてくる。

私は「チャイムの ひとりごと」が好き。
そんな気持ちでキンコンカンと
鳴らしてくれているのかな。

一年生になるこどもたちに
読んであげたいような一冊ですね。

2024/02/10

「まちがわないでね　ずらりとならんでいるけれど　きみの　くつをいれるのは　一だんめの　右から三ばんめ……」靴箱は靴についてくるお土産(花びらや落ち葉、水滴)で季節を感じ、通学路は君の小さな変化に気づき、授業中の廊下は寂しがり、机はお休みの子を想う
……。学校にあるものたちが子どもたちを愛し思う気持ちを綴った詩集絵本。
学校へのドキドキを少しだけワクワクに変えられるかも知れない。

*******　ここからはネタバレ　*******

「学校はうたう」というタイトルから、「学校へ行きましょう」、「学校は楽しいですよ」というメッセージを伝える本かと思ったのですが、中を開いてみましたら、ナントモかわいらしい絵本です。
通学路から始まって、校門、靴箱、廊下、出席簿、机、消しゴム……といろんなものたちが子どもたちへの思いを語ります。
こんな仲間たちばかりなら、学校も楽しいのでしょうね……。

でも、娘3人とも不登校になってしまった母としてはちょっと複雑な気持ちがします。
きっとそれは、このものたちの気持ちを知ると、学校へ行かないことに対しての罪悪感が強くなりそうだから。

いえいえ、この本が悪いというわけでは決してないんです。
もし欲を言うとすれば、学校へ来ない子たちに対しでも、彼らの選択を応援して欲しかったということぐらいでしょうか。
そうしたら、家のものたちにもうたってもらったらいいですね。「◯◯ちゃんが元気でいてくれてうれしい」って。

詩としてちょっと残念なところは、あんまりリズムが取りやすくないこと。
頭の中の音読が混乱してしまいました。

不登校さん以外の皆さんにおすすめできる本だと思いますよ。

2022/07/23

学校にあるいろんなものたちの心の声が詰まっています。
こんなこと思っているのかなって想像するのがとても楽しいです。