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医良戦略2040
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | ロギカ書房 |
発売年月日 | 2022/04/09 |
JAN | 9784909090720 |
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医良戦略2040
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商品レビュー
4.5
4件のお客様レビュー
▼福岡県立大学附属図書館の所蔵はこちらです https://library.fukuoka-pu.ac.jp/opac/volume/323296
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病院で働く医者というよりは、公衆衛生や民間企業に腰を据える医療関係者の人たちの対談コラム 私自身病院に来る手前の人たちに医療従事者側が介入するシステムを構築することに興味があるので色々と参考になる内容が多かった。横文字が多くてちょっと読みづらかったけど。 医者としての将来に不安は...
病院で働く医者というよりは、公衆衛生や民間企業に腰を据える医療関係者の人たちの対談コラム 私自身病院に来る手前の人たちに医療従事者側が介入するシステムを構築することに興味があるので色々と参考になる内容が多かった。横文字が多くてちょっと読みづらかったけど。 医者としての将来に不安はつきないが、同時に変化していく未来が楽しみでもある。何でもできるし、何者にでもなれる。多分。 ✏少子高齢化や人口減少で社会保障費の負担がどんどん大きくなる中で、サステナビリティだけを考えれば、医療費を抑えるために治療を「諦める医療」にシフトすればいいという話になりがちである。しかし、質を担保したまま持続可能な医療にするにはどうすればよいのかが、本来解決すべき課題である。 ✏医療は病院から始まっていると思いこんでいたが、そうではない。「生きること全て」を支えることが、医療、ヘルスケアになっていく。 ✏日本の医療の仕組みは、アクセスという点では公平で素晴らしいものを実現しているので、次は人々に寄り添う形でデータ×AIを用いたダイバーシティ&インクルージョンを実現することを目標にする時期に来ている。 ✏外科的治療のデバイスはほとんどが外国製である。つまり、日本の最大産業である医療産業では、日本国民が納めた税金を一生懸命投入しても欧米・中国に医療費という形で支払っていくことになる。 ✏多様な意見を受け入れるには、それに影響されない芯になるものが自分にあること、つまり自分に自信と余裕があることが必要である。 多様性に対して不寛容な日本の社会は自信と余裕のなさの表れかもしれない。 ✏教育者に求められるのは、利他性・アンガーマネジメント・経験と技術。 ✏「何をするかよりも誰とするか」を意思決定の軸に置く方が、結果的に幸せな人生を送れるのではと、様々な人を見てきて思う。 ✏2020年から2040年までに生産年齢人口が40%減るのですが、実はAIを導入すると40%の失業者が出ると言われています。つまり、40%の人がいなくなるが、40%の人がいらなくなるということです。 ✏人間としての医療職がやるべき仕事は、何がベストの治療的介入の組み合わせなのかということを、日常生活の聞き取りの中から導き出して、相手を説得し、さらに最後は責任を取ることだと思います。 ✏「地域包括ケアシステム」 システムというものは、柔軟性がありません。想定外の事態に対して非常に脆いのです。システムによらずとも高齢者が暮らしていけるように、地域や家族の底力を高めていかなければなりません。それは、個別性とか多様性というものを容認して居心地よい場所をつくっていこうとする地域文化(カルチャー)です。 ✏病院の患者は、感染管理を始め細かく運用されるシステムによって守られています。しかし、地域で暮らすお年寄りはカルチャーによって支えられているのです。 ✏日本の介護現場は、技術や日本語を一生懸命教えたら、ずっと定住してくれるのではないかという幻想を抱いてますが、そんなはずはないのです。彼らはお金を稼ぎに来ているのです。 ✏外国人労働者が、何を求めて来ているのか(ビジネスの基本、接客etc)をフォロー・サポートしていく、夢を一緒に追っていくという姿勢が必要だと思います。 ✏自分がやっている医療がなぜ大事なのかを社会に対して説明する必要があります。なぜなら、税や保険など公的なお金によって運営されている事業だからです。 ✏常に万人にとって完璧な発信はなく、不完全な情報発信の成果と、自分自身の限界に真摯に向き合う必要がある。
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最高に面白かった。医学書ではないけれど、医療に関してガッツリ書かれている本。 若手医師が読むと確実に刺さる内容がいっぱい散りばめられていると感じた(というか、自分には刺さる内容が沢山あった) 自分のやりたいことは、最近「病気治し」よりも「病気になりかけの人を良くすること」だと感...
最高に面白かった。医学書ではないけれど、医療に関してガッツリ書かれている本。 若手医師が読むと確実に刺さる内容がいっぱい散りばめられていると感じた(というか、自分には刺さる内容が沢山あった) 自分のやりたいことは、最近「病気治し」よりも「病気になりかけの人を良くすること」だと感じている。1番自分の中で印象に残っている患者も、入院している重症患者や高齢者ではなく、外来で(当初あまり使われていなかった)SGLT2阻害薬を導入してDMや心不全や肥満が改善した、明らかに「予後が伸びた」と感じることのできた中年男性だった。 また、小さい子を育てている層の患者(腎臓内科ならIgA腎症の患者が多い)の慢性疾患に、ベストな情報提供ができる医師になりたいと日々感じている。 海外で言うならば「家庭医」のポジションが理想。本書によると、イギリスなどでは家庭医から話を聞くことは健康に関する情報源として重視されている一方で、日本では健康についていちばんの情報源は「テレビ」らしい。(しかも、医師からの情報はランキングに入ってすらいない) 医学的に正しい情報を、うまくコミュニケーションを取ったり発信するスキルを駆使した上で、病気になる前段階の人たちに届けること。 本書でも登場した「崖のアナロジー」でいう、まだ崖の上にいる人たちのための仕事を何か一生をかけてやっていきたい、そんな風に感じている。 30代という時期の始めに読めてよかった。 読んで満足ではなく、行動に移していきたい。
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