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猿と猿回し
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猿と猿回し

畠山健二(著者), 山口恵以子(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 内外出版社
発売年月日 2022/04/13
JAN 9784862576040

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商品レビュー

4.3

6件のお客様レビュー

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2024/06/05

『本所おけら長屋』シリーズの作者である畠山健二さんと、『食堂のおばちゃん』、『婚活食堂』、『ゆうれい居酒屋』各シリーズの作者であり、私も大好きな山口恵衣子さんがタッグを組んで書かれたエッセイ集です。 22のテーマ(お二人に共通)と3つのコラムで構成されています。 帯に「小説より...

『本所おけら長屋』シリーズの作者である畠山健二さんと、『食堂のおばちゃん』、『婚活食堂』、『ゆうれい居酒屋』各シリーズの作者であり、私も大好きな山口恵衣子さんがタッグを組んで書かれたエッセイ集です。 22のテーマ(お二人に共通)と3つのコラムで構成されています。 帯に「小説よりもオモシロイ!?」と書かれていますが、その謳い文句に負けないほど抜群に面白く、あっという間に読み終えてしまいました。 全てのエッセイが読んでいて楽しく(22のテーマがまた良いですね)、お二人のユーモラスな人柄や、人気作家になるまでのご苦労、人生観もうかがうことが出来ます。 今までに読んできたエッセイの中で、間違いなくTOPに位置すると思います。 先ず、「同じテーマについてお二人が書いている」という趣向が、本書を面白くしている大きな要因ですね。 とりわけ、一つ目のテーマである「なれそめ」は、その趣向にピッタリの大傑作ですので、少し長くなりますが抜粋します。 ・なれそめ(山口恵衣子) あれは確か三年前の十一月、雨のそぼ降る月曜日の夕方だった。 その日、日本橋の丸善ではブックフェアが催されていた。私は『食堂のおばちゃん』シリーズでお世話になっている角川春樹事務所の要請で、担当編集者Hさんとブースに座ってお客さんを眺めていた。 そう、眺めていた。・・・ ・・・ ・・・靴磨きを頼む人はいても、本を買う人はいなかった。 このまま二時間、通り過ぎる人々を眺めて終わるのかと思っていたら、十五分遅れで真向いのブースにやってきた半纏姿のおじさんが、やる気満々で指を鳴らした。 それからのおじさんの活躍は目を見張るものがあった。 実演販売よろしく、自らちょっとしたきっかけをつくってお客さんの目を惹き、足を止めさせ、自分の本を売り込んで買わせてしまう。香具師も顔負けの腕前だった。 すごい!私もやってみたい。 するとおじさんは、何を思ったのかお客さんを私の前に引っ張ってきて「この本もおもしろいですよ。読んだことないけど」と、わけのわからないことを言って買わせてくれた。なんていい人だろう。 「一緒にやらない?」 おじさんの言葉に一も二もなく頷いた。 それからはふたりで通せんぼしたり、拍手で出迎えたり、ありとあらゆる手を使ってお客さんの足を止めさせ、本を売りつけた。 ・・・ ・なれそめ(畠山健二) その日、山口恵衣子の前に神が降臨した。 日本橋にある老舗書店、丸善ではブックフェアが開催されていた。多くの出版社がブースを設け、自社の書籍をアピールする。ブースに著者を招く出版社もあった。 山口恵衣子もそんなひとりで、角川春樹事務所のブースに陣取った。・・・ ・・・ だが、ブースの前を通る人はまばらだ。・・・山口恵衣子は担当編集者と、足早に通り過ぎていく人を眺めているだけだった。 しばらくすると、通りを挟んだ正面のブースに何人かの男たちがやってきた。半纏の襟元に書かれた文字から推察すると、それはPHP研究所という出版社の社員で、中央に座ったのが『本所おけら長屋』という小説の著者らしい。この著者と思われる男は指の骨をボキボキと鳴らし、立ち上がった。 「さてと、はじめますか」 その男は、ブースの前に女性が通ることを見定めると、テーブルから著書を落とす。 女性はその本を拾ってくれた。 「ありがとうございます。これも何かの縁ですねえ。この本、すごく面白いですよ。書いた本人が言ってるんだから間違いありません」 女性は思わず笑ってしまうのだ。そして女性をレジまで誘導し、自分の小説を買わせてしまう。あまりに見事な手法に、山口恵衣子と担当編集者は口を半開きにして眺めるだけだ。その男は、次々に通行人を止めて本を売りつける。・・・みんなが楽しそうに本を買っていく。 男は次の行動に出た。自分の本を買わせた通行人を山口恵衣子の前に引っ張ってきたのだ。 「この『食堂のおばちゃん』面白いですよ。読んだことないですけど。あはは。買ってくださいよ。もし、つまらなかったら、この人がお金を返しますから」 そう言って、山口恵衣子を指差した。通行人は、笑いながらその本を買ってくれた。 「黙って座っていても本は売れませんよ。売らなきゃ」 ・・・ 「どうせ来たんなら楽しまなきゃ損ですよ。それで本が売れれば一石二鳥です」 ・・・ ・・・ このとき、山口恵衣子は、その男が“疫病神”なのか“貧乏神”なのか、まだ気づいていなかった。 山口さんの作品は、本書で12冊目の読了となりました。 畠山さんの作品は、本書が初めての読了となりましたが、『本所おけら長屋』シリーズ第1弾の3話まで読んでいます。累計200万部を突破している大ヒットシリーズだけあってとても面白く、私好みの「涙と笑いを誘う」本で、続きを読み進めようと思います。

Posted by ブクログ

2024/01/11

本庄おけら長屋の畠山健二氏と 松本清張賞作家の山口恵以子氏。 丸善でのブックフェアで出会ったお二人が、畠山氏がMCを務めているJ:COMのトーク番組に山口氏を呼んだのをきっかけに、トークショーの相手役や、書店回りのパートナーとして、お二人で全国の書店を回っておられるとのこと。 ...

本庄おけら長屋の畠山健二氏と 松本清張賞作家の山口恵以子氏。 丸善でのブックフェアで出会ったお二人が、畠山氏がMCを務めているJ:COMのトーク番組に山口氏を呼んだのをきっかけに、トークショーの相手役や、書店回りのパートナーとして、お二人で全国の書店を回っておられるとのこと。 畠山氏のおけら長屋は、大ファンで、ずっと読んでいるが、 山口氏の作品は、読んだことがない。 食堂のおばさんシリーズは、現在15シリーズまで続いているとのこと。 機会があれば読んでみたい。

Posted by ブクログ

2023/10/29

岩瀬書店にお二人が来ると、偶然ポスターを見て急いでトークショーに申し込んで、大丈夫でした。全然大丈夫と書くと別の意味で問題ありか、ふっ。どうして2人なのかがずーっと疑問に思ってて、でも2人の掛け合いを見て出来上がっていて、なるほどそういうことですかと納得する。とにかく面白い、固い...

岩瀬書店にお二人が来ると、偶然ポスターを見て急いでトークショーに申し込んで、大丈夫でした。全然大丈夫と書くと別の意味で問題ありか、ふっ。どうして2人なのかがずーっと疑問に思ってて、でも2人の掛け合いを見て出来上がっていて、なるほどそういうことですかと納得する。とにかく面白い、固い文学の話は一切無いし、作家の噂話に作家の習性にとにかく引き出しが多いからって事、山口恵以子さんは畠山健二さんが引き出すと言いますが、お互い引き出してます。2人とも好きで、未だ浅いですが、読み続ける覚悟。写真にサインに、幸せって事

Posted by ブクログ

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