- 中古
- 店舗受取可
- 書籍
- 文庫
テュルリュパン ある運命の話 ちくま文庫
定価 ¥990
660円 定価より330円(33%)おトク
獲得ポイント6P
在庫わずか ご注文はお早めに
発送時期 1~5日以内に発送
店舗受取サービス対応商品
店舗受取なら1点でも送料無料!
店舗到着予定
12/5(木)~12/10(火)
商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 2022/04/11 |
JAN | 9784480437907 |
店舗受取サービス
対応商品
店舗受取なら1点でも送料無料!
さらにお買い物で使えるポイントがたまる
店舗到着予定
12/5(木)~12/10(火)
- 書籍
- 文庫
テュルリュパン
商品が入荷した店舗:0店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
お客様宅への発送や電話でのお取り置き・お取り寄せは行っておりません
テュルリュパン
¥660
在庫わずか
ご注文はお早めに
商品レビュー
3
2件のお客様レビュー
ルイ13世の時代、1642年11月11日の聖マルタンの日、全フランスの貴族1万7千人を虐殺し一掃するという陰謀を、リシュリュー枢機卿が巡らせていた。その企てを阻止するために運命が遣わしたのが、本書の主人公テュルリュパンだった。 テュルリュパンは捨て子だったが、成長し床屋を職...
ルイ13世の時代、1642年11月11日の聖マルタンの日、全フランスの貴族1万7千人を虐殺し一掃するという陰謀を、リシュリュー枢機卿が巡らせていた。その企てを阻止するために運命が遣わしたのが、本書の主人公テュルリュパンだった。 テュルリュパンは捨て子だったが、成長し床屋を職としていた。しかし、彼は、自分は選ばれた存在で何か大きなことを成し遂げるはずだ、と固く信じていた。 そんな彼が、ある偶然から公爵の葬儀に参列することになり、そこで見かけた公爵夫人の振舞いを見て、彼女を自分の母親だと確信する。何とかして公爵夫人に遭おうとするテュルリュパンだったが、次から次へと思いもかけぬ出来事の渦に巻き込まれていく。 妄想とも思える考えを抱き、おかしな行動を取り続けるテュルリュパン。遂には恐ろしい事態に直面することになるのだが、知らぬ間に、雄々しく立ち向かい、結果としてリシュリュ―の陰謀を頓挫させることになったのは皮肉なものだが、その最期は実に感動的。 あまり馴染みのない時代のフランスが舞台となっているが、ストーリーテリングの妙を味わえた。
Posted by
20世紀前半にウィーンで活躍したユダヤ系作家 レオ・ペルッツ(1882-1957)の(わりと短い)長編小説。 舞台は17世紀のフランス、 目障りな貴族を一掃しようと目論んだリシュリュー公爵こと ルイ13世の宰相アルマン・ジャン・デュ・プレシーの企てを 阻止せんとした(?)謎の人物...
20世紀前半にウィーンで活躍したユダヤ系作家 レオ・ペルッツ(1882-1957)の(わりと短い)長編小説。 舞台は17世紀のフランス、 目障りな貴族を一掃しようと目論んだリシュリュー公爵こと ルイ13世の宰相アルマン・ジャン・デュ・プレシーの企てを 阻止せんとした(?)謎の人物を巡る物語。 空想癖のある理髪師の青年タンクレッド・テュルリュパンは 実の親を知らないが故に、 本来歩むはずだった道をあれこれ思い描きながら暮らしていた。 そんな自分の行いを神様が見ているから……と、 顔見知りの葬儀に参列しようとした彼は、 てっきり宿なしの物乞いとばかり思っていた死者が イル・ド・フランス世襲知事のラヴァン公 ジャン・ジェデオンと聞いて驚くも、 喪に服す公爵未亡人の態度から、 彼女こそ我が母に違いないと考えて―― 頓珍漢な冒険の幕が上がるのだった。 タイトル=主人公のファミリーネームを最初に見たとき 「アルルカン(arlequin)」と通じ合う響きだな、 と思ったのだが、 訳者あとがきに「turlupin《古》大道道化役者[後略]」 とあって、満更ハズレでもなかったとほくそ笑んだ。 彼は歴史の流れを制御しようとした――但し気紛れに、 単なる暇潰しとして――〈神〉が放った ジョーカーの札だったのかもしれない。 一読者としては、 投獄→解放→理髪店主(未亡人)の娘ニコルと再会、 結婚して店を切り盛り、あるいは、 ラヴァン公爵邸の小間使いジャヌトンと駆け落ちして、 つまり、いずれかの女性とペアになって 幸せになってほしかったけれど……残念。
Posted by